わたしになにができるのだろう。わたしはこんなにも無力だ。子どもたちをしあわせにすることができない。わたしのことばはむなしく空中に放たれ 受け止められることなく霧散してゆく。それでも、わたしは語らずにはおれないのだけれど。
闘っているひとたちがいて わたしは励ますことしかできなくて 会社があってわたしは 目標を掲げることしかできなくて わたしはただ案山子のように無力なのだった。家に帰ることもできなくて 仕事もできなくて 創世神話を捜していた。たくさんの国のそれぞれに神話がある。たくさんのパターンがある。国生みの神話は太平洋に散らばる、マヤを初めとして五回に及ぶ破壊もそこここにある けれども 今一番心に響くのは神々さえも逃れられない滅びの運命ラグナロクをうたった北欧神話。
聳え立つ世界樹イグドラシルには3本の根がありそれぞれの根はある世界に続いている。一つはニフルヘイムであり、一つはヨツンヘイムであり、一つはアスガルドの下で育っており、ウルドの泉に続いている。その周囲を己が尾を咥えるミッドガルド蛇が取り巻く。赤い赤い燃えるような日没 金と紫 そして漆黒の闇。
死してなお闘いつづけるオーディン...かくありたい 死ぬ時も前向きに倒れたいと言ったのは誰だったか...イキヲスルノハ甲斐のあること?意味があること?手を伸ばした先にはなにかがある?ダレカニフレ ダレカノヌクモリヲカンジ シアワセニデキタラ ソウシタラ ツヅケラレソウナキガスル。
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