遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



 

ようやく .... 12年目になろうとして ....

UさんとKさんが パーソナルストーリーを語った。

パーソナルストーリー ... 自分自身のものがたりは ユニット・カタリカタリの必須履修課目です。

けれども 自分のことを 語るのは ひとによってはむつかしい。

自分を出すこと ひらくことができない シャイな 方 .... 傷を負った 方は 語れないのです。

自分の封印をほどくのが むつかしいのは ひとつは 自分が押し隠している感情 記憶が つらい 痛い過去とむすびついているから。

なかったことにしているうちに 表面的には忘れてしまう。 しかし 深層意識下 の 記憶 は 人生を邪魔します。

語り....でいえば あるパターンのものがたりを好み 語ることが多くなる。この場合はまだいい....

おなじシチュエーションのものがたりを繰り返すことで 無意識に生きなおそうとしているのでしょう。

あるいは あたりさわりのないものがたりを好む ... 感情を開放したくないんですね。

どちらも 語りの幅がせばまってしまう。そんな意味もあって 必須課目にしたのですが

 

これが なんというか 文字通り 語りだけでなく 人生も変える..... スパーンと変わるひとがいます。

あかるく 積極的に うわべでなく 魂から やさしくなる 生き生きとして ... そのうえ 綺麗になる。

 

語れなかった ふたりの パーソナルストーリーは すばらしかった。 どんなものがたりよりも。

なかでも K さんの おとうさんのものがたり ... わたしは泣きっぱなしでした。

みんなの目も真っ赤でした。

Kさんは 両親が離婚したあと どちらにいくか 決断をせまられ おかあさんをえらびました。

妹と離れたくなかったし おかあさんが 洗濯したり ごはんをつくってくれるから .....

どちらにくるか おとうさんに 訊かれたとき 黙っている K さんを見て おとうさんは

なにも言わず 去ってゆきます。 歩いて たった15分のアパートにたったひとりで住んでいる

おとうさんに ...  Kさんも 妹も 一度 会いにゆきますが おかあさんに おとうさんがいいなら

行きなさい とひどく叱られ   それきり 会うことはありませんでした。

 

最初の原稿を読んで わたしは ... 感じたことがありました。

メールで もしかしたら おとうさんに 申し訳ないと思っていたのではありませんか?

とたずねると  Kさんは其の夜 眠れなかったそうです。おとうさん ひとりで さみしかったろうに

会いにいってあげられなかった .... Kさんは涙がとまらなかったそうです。

Kさんはようやく おとうさんにもうしわけないと思っていた 自分の気持ちに気がついたのでした。

 

はじめは おかあさんのひとことが Hさんを封印していたのでしょうね。

そして 思い出すことがつらいので しだいに自分のほんとうの気持ちを閉ざしていた .....

生きていれば 84歳になるおとうさん....... この世にいらしても あの世にいらしても

Kさんの気持ちは 届いたにちがいありません。

 

これから 彼女の語りは変わるでしょうね ....   とってもたのしみです。

カタリカタリのクリスマスは ご馳走満載でした。 カレー 豚汁 トマトのスープ ぶり大根 チキン 

お漬物たくさん お菓子もいっぱい 真ん中に 立てた 特大のろうそくの ほのお がみんなを照らして

おりました。

.....

でもね どんな ご馳走より みんなの語りが ご馳走でした。

メリー クリスマス !!

ことしも たくさん 語りました。聴いてくださったみなさま ありがとうございました。

 

 

 

 

 



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