さて・・・フロントフォークの爆弾処理を進めないとなぁ
症状的には、フォークを伸ばしきると固着してしまい、かなり力を加えないと縮み始めてくれない。
なんだか嫌な予感がするけど、まずはフロント周りの分解を始める。
フロントホイールを外してフェンダーを固定しているボルトを外すと、カクっと片側のフォークが延びた気がした。
あれ?
左右フロントフォークの長さが10ミリくらい違ってる!
どうやら左側フォークに問題があるようだ。
右側は、普通に伸縮している感じだが、左側は簡単に縮んでくれない。
写真ではインナーチューブが抜けているけど、とにかく抜けてこなかった。
その時点で、なんとなく原因は想像できていたけど・・・
フェンダーを固定しているボルトに長いものを使ったようだ。
そのため、アウターチューブ自体を押し込んでしまい、内側に盛り上がっている箇所があった。
これは、抜けないよなぁ
ボルトの先端にもアウターチューブを押し込んでいた形跡が残っている。
試しにボルトをねじ込んでみると、フロントフェンダーの板厚を考えても残りすぎ?
インナーチューブ先端部のメタル表面に、伸びきったときにできたと思われる傷が付いている。
それにしてもクリアランスのない設計だと思う。
ヤマハのツイン系とは比べ物にならない精度で作られているようだ。
シリンダーとピストンみたいに感じてしまった。
アウターチューブの内側は、手作業で削るしか方法がなさそうなので、シクシク鳴きながら削り始める。
1時間以上かけて、やっとインナーチューブは動き始めた。
まだ、スムーズとはいえないので、もう少し頑張らないと・・・
他にも、インナーを一番沈めた位置でも動きが渋くなる。
さすがに工具も届かないので、メタルを少し削ることが必要かもしれない。
どちらにしても、時間も手間もかかりそうだなぁ
HA0001