知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

横浜産業振興公社に思う(冬将軍が来ました)

2006-11-12 08:48:14 | Weblog
11月11日の夜から急激に寒くなってきまして、12日の朝は晴天ですが秋の終わりを告げていました。
通勤用のスーツも完全に冬バージョンに替えようと思い立ちました。秋物は洗濯屋さんにもって行きました。
問題はストーブを出すか否かですが、もう少し様子を見てからにします。
上の写真の猫は、我が団地の野良猫です。この冬を越せるのかどうか?心配しております。人間と違って、猫には生存権の保障がありませんから…。

話変わって、横浜市に産業振興公社という財団法人があるのですが、(ここは実態的に横浜市の産業振興政策を代行しています)日刊工業新聞によれば横浜市はこの財団に対する補助金を5年間で全廃するそうです。こうした財団は、各都道府県及び政令指定市に存在していますが、その多くが人件費を含めて運営費を都道府県や政令指定市からの補助金に依存しています。自力では存続が難しい収支構造になっているのです。
おそらく、都道府県や政令市で横浜市のこのうした動きに追随するところが出てくるでしょう。
公益法人制度が改正され、2年後には既存の公益法人は公益社団・財団か一般社団・財団を選択しなければなりません(5年間の経過措置あり)。これまで、民法第34条の法的な枠によって設立された法人は、「公益」という言葉によって守られ、実態からかけ離れた動きをし、その実質が問われ始めたわけです。ある意味ではぬるま湯に浸かっていたのかも知れません(異論はあるでしょう)。
産業振興系財団の場合、公益をどのように認定するのか、極めて難しいと考えられます。かつてのように中小企業と大企業の格差を是正するという視点であれば公益性の認定が可能なのでしょうが、今はやる気のある中小企業を支援するという体系に転換しています(中小企業指導法→中小企業支援法)。
では、一般財団を選択した場合、行政がこれまでとおり補助金を交付し続けることが出来るのかといえば、それは否定的に考えざるを得ません。
横浜市は、産業振興公社を解体するという意思表明をしたと考えられます。

産業振興公社にも冬将軍が訪れました。