知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

永遠の嘘をついてくれ…

2006-11-03 19:25:58 | Weblog
飛び込み事故のせいで電車は遅れていた。いつもよりも遅い電車で帰宅する途中、久しぶりに高校の後輩と会って、電車の中で話し込んだ。
「俺たちくらいの歳になると先が見えてきてしまう。それでもお前は、俺よりもましだろう。俺よりも長い先があるからな」
「どうですかね。そんなに変わらないですよ。上が詰まってますから、順番通りですよ」
あれだけ何かできると思いこんでいながら、今の様をお互いに洞察していた。日本の経済成長にも先が見えて、全てが閉塞しているように感じている。団塊の世代が年金生活する社会に何が残されるのだろうか?

永遠の嘘をつきたくて 今はまだ僕たちは旅の途中だと
君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
永遠の嘘をついてくれ 一度は夢を見せてくれた君じゃないか

吉田拓郎の歌が聞こえてきた。
そう、俺たちに言い聞かせるように…
永遠の嘘をついてくれと、ボロが出ないようにうまく嘘をついてくれと…