北海道滝川市が生活保護を受けていた夫婦に2億円以上の介護タクシー代をだまし取られた事件。
詐欺などの罪に問われた滝川市黄金町東3、
元暴力団組員、片倉勝彦(42)、妻ひとみ(38)
両被告の判決公判が6月25日、札幌地裁であり、
井上豊裁判長は勝彦被告に懲役13年(求刑・懲役15年)、ひとみ被告に懲役8年(求刑・懲役10年)を言い渡した。
井上裁判長は判決で「一地方都市の生活保護予算のかなりの部分を食い物にした未曽有の巨額公金詐欺」と述べた。
判決などによると、夫婦は06年10月~07年10月、
収入があり生活保護受給資格がないにもかかわらず、
市から介護タクシー代2億215万円と生活保護費389万円の計2億604万円をだまし取った。
夫婦は覚せい剤取締法違反の罪にも問われ、罪を併合した量刑が判断された。
事件では、介護タクシー代を漫然と支給し続けた滝川市の対応も問題になり、
市が調査を依頼した第三者委員会は田村弘市長の責任について「行政に対する信頼を損ねる結果を招いたことを反省すべきだ」との報告書をまとめた。
こういうことがあるから本当に働けなくて困っている人にも疑念が沸いてしまう。
福祉の仕組みは、闇の世界からねらわれやすい。
彼らは刑務所に入っても、服役を終えて
出所すれば、また、働かずに生活保護を受けるだろう。
結局その繰り返しなのである。