知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

日本の地方債制度と格付け

2008-03-22 21:31:40 | Weblog
今日は、「日本の地方債制度と格付け」シンポジウムに参加しました。
今のところ、地方債に於いて依頼格付けを取得するのは少数派です。
しかしながら、交付税特別会計地方負担分の返済などで
財政資金の先細りは明らかで、その分を民間資金に依存することを考えると
格付けを取得すると言うことが必然化するのではないかということです。

格付け否定派の総務省は、基調講演を終えた後、さっさと帰ってしまいました。
東京都はさすがです。平成3年から格付けについて考えていたそうです。
格付け料金は、100万円~400万円
これでよい格付けが得られれば、支払い利子が減る訳です。
それが格付け料を上回っていれば、よいわけです。

写真は、第二部の風景です。
右から一人置いて格付会の草分け日本大学の黒沢教授。
その左隣が財務省論客で慶応義塾大学の土居丈朗准教授
私、黒沢教授とは数度お会いしているのでお互い面識があります。
しかし、土居准教授とは以前名刺交換を一度しただけなので
多分覚えていないだろうなと思ったのですが
覚えておいてくれました。実に感激しました。

その他、来客にその世界の重鎮が来ており、名刺交換させていただきました。

やはり、こういったものに出ると新たな刺激を受けて
発想の転換が図られます。

入学金は世界標準じゃないのですね

2008-03-22 06:58:34 | Weblog
慶応義塾大学は、平成21年度から入学金を約4割引き下げ体育実習費を廃止するなど学費の抜本見直しをするそうだ。
「国際的に優秀な学生を集めるため、諸外国にない入学金を近く廃止する一歩としたい」と説明。
徴収趣旨があいまいとの指摘もある入学金廃止を視野に、世界標準の学費制度で人材を集めるねらい。
文系学部では授業料が引き上げられ、4年間の学費総額はアップするが、奨学金制度の拡充や家賃補助の創設で支援する。
現行34万円の入学金を20万円に引き下げ8000円の体育実習費も廃止する。
文系学部の場合、年間73万円の授業料を78万円に、施設設備費8万円を18万円に引き上げとなる。
在籍基本料6万円を創設し、留学などで休学した場合、施設設備費と、現行の授業料に代わって在籍基本料を払うことになる

休学中は何も取らなくてもいい気がするが…

初年度納入金は122万円(20年度比4・3%増)、4年間の納入額は428万円(同17・8%増)となる。
項目を簡素化し、「グローバルな学費体系」らしい。

 一方、学生の負担軽減のため、20年度から1人当たり年12万円の家賃補助を開始。1学年当たり約400人、総計約1600人に4または6年間支給する。また、留学生を対象に10億円の奨学基金を創設する。
 慶大では現在870人の留学生を27年度までに1500人に増やしたいとしており、優秀な留学生を集める“切り札”に、との思惑もある。
 6年後には約25億円の増収になるが「教育内容などで学生に還元したい」としている。
要は、慶応の商売上手。
入学金廃止を前面に出して、諸費用を値上げする戦略。

東京大では20年度から家庭年収が400万円未満の学生は授業料53万5800円を免除。
東京工業大も博士課程に進学する学生に授業料(同)相当額を報酬として支給し、事実上免除。

とにかく金がかかると言うことだけは、間違いない。