リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

英語勉強熱は中国の国内事情を映す鏡?

2018年12月23日 | 日々の風の吹くまま
12月22日(土曜日)。雨のち曇り。昨日の今日で疲れていたのか、目が覚めたらもう9時。きのうはのんびり買い物をしていたはずなんだけど、やっぱし年かなあ。ま、ぐっすり眠れるのはいいことだと思うから、いいてことにしよう。

遅い朝ご飯を食べながらメールをチェックしていたカレシが「中国で何かあるぞ。英語教えてメールがきのうから立て続けに3人も来た」。うん、急に特定の国から英語レッスンのリクエストが来るときはいつもそこで不安材料があるからだよね。「ずっと前に中東でごたこたしていたときはイランやトルコから毎日リクエストが来てたな」。スカイプでの英語レッスンには世界中から申込みメールが来るんだけど、長くやっていると何となく国際情勢を反映しているようなパターンが見えるときもあるってことかな。つまりは、将来が不安な国から出たい、そのためにはまず英語を話せるようになれば手っ取り早いということだと思う。

で、中国の習近平が今アメリカのトランプとの「マウンティング競争」で必死になっているところ。中国では(自給率10%の)国産の大豆が不作だったのに、アメリカ産の大豆にどんと報復関税をかけたもので、豚などの畜産農家が悲鳴を上げているという話があるし、ファーウェイ問題でハイテク産業の先行きも揺らいでいるだろうし、そうでなくても景気が悪化していると言われるから、将来を悲観して外国に移住しようと考える人たちがたくさんいても不思議はないな。メキシコから不法移民が流れ込むのも、アフリカから「難民」が命を賭してでも続々と地中海を渡ってヨーロッパに流れ込むのも、根本的には動機は同じようなものだと思う。山(海)の彼方の空遠くにより良い未来がある、より良い生活がある、幸せがある・・・。

人類は、国境なんていう「通せんぼ」ラインがなかった太古の昔から、同じような動機に未知の土地への大移動に駆り立てられて、何の情報もない環境での危険を冒して山を越え、海を渡りして、地球上に広がったんだと思う。世界中の情報がどこにも溢れ返っている今は大昔のような危険は少なくなったかもしれないけど、新しい障害物はいくらでもあって、中でも厚いのは「言葉の壁」。情報時代だからこそその壁が厚く、高くなって行くようなのは何とも皮肉という感じだけど、コミュニケーションが視覚的になりつつあるとは言え、現代人はまだまだ「まず言葉ありき」なので・・・。