リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の後始末が終わって日常に戻った気分

2018年12月04日 | 日々の風の吹くまま
12月4日(火曜日)。晴れ。さっむぅ~いっ!朝方はマイナス2度くらいだったらしい。体内温度計(体内時計も?)がまだ熱帯ボケしているらしくて、慣れているはずの室温なのに何だか寒く感じる。でも、外を見ると高い山の上の方だけ冠雪して、下の方はまったく雪の気配がないから、この冬はほんとにエルニーニョってことかな。でも、出発前夜に作ってクルーズの間中持っていた目の黒あざもほぼ消えたから、体温調節機能もほどなく熱帯ボケから抜け出して寒帯仕様に変わるだろうけど、それまでは寒波は嫌だってだけの話。

今日は寄港地であれこれ買い集めて来た記念品(主に冷蔵庫のマグネット)を整理。とりあえず全部冷蔵庫のドアに付けたら(けっこう大型だけど)スペースがほぼ一杯。ワタシが集めたのが大小85個あって、他におみやげなどでもらったものや薬局の電話番号などのものが10個以上。冷蔵庫はこれ以上大きくできないから、来年キッチンの改装をするときにデザイナーの知恵を借りることにするかな。後はボルネオの伝統木彫り細工(笑う太陽)とサペーという楽器のミニチュアを寝室に飾って、マニラやボルネオの寄港地で船を下りたときに(観光局派遣の?)歓迎団にもらったビーズのネックレスやバナナの葉で編んだ帽子、マレーシアで観光バスのガイドが配っていた(観光局提供の)キーチェーン、そしてシンガポールのガラスの唐辛子の飾り場所を決めて、お土産の整理は完了。
   
   ボルネオの木彫り細工(笑い顔が何ともいえなくて・・・)

スーツケース2個を地下のロッカーに収納して(ついでにクリスマスツリーを出して来て)、旅の後始末も3000枚の写真の整理だけになったので、午後は買い物。まず道路向かいの銀行で使い残したアメリカドルを口座に入れ戻して、隣のLondon DrugsでクリスマスツリーのLEDライト(70個×2本)とクリスマスカードを買って来た。何たってクリスマスまで後3週間だというのに、政府のスト中止命令でフル稼働に戻った郵便局では郵便や小包が山のように溜まっているらしいから、ささっと書いて出しておかないとクリスマスに間に合わなくなってしまうからね。いったん戻って買い物を置いたら、今度はスーパーで晩ご飯の食材の買い物。猛烈に重くなったトートバッグを担いで、入りきれなかったものを入れたエコバッグを下げて、えっちらおっちら帰って来たら、腰と膝が痛ぁ~い。ああ、日常に戻った感じが・・・。

旅の空から(その2)~シンガポール→香港→我が家

2018年12月04日 | 日々の風の吹くまま
12月1日(土曜日)―シンガポール。曇り一時どしゃ降り。午前6時半にシンガポール入港。日の出と共に虹が出て、見上げると頭の上をケーブルカー。目の前に見えているのがセントーサ島かな。7時過ぎに船室で朝ご飯を食べて、執事のアルンと世界のどこかでまた会いましょうと別れの挨拶。彼はこの後1ヵ月インドに帰り、年明けに船に戻って3月末まで勤務するんだそうな。執事は週7日連続で朝7時から正午、午後4時から9時半までの勤務なので、3ヵ月おきくらいにまとめて休みを取るしくみなんだろうな。

午前8時半に下船して、入国管理を通って、下ろされていた荷物を受け取って、ターミナルの外で待っていたバスに荷物を預けて乗車。下船からホテルのチェックインまで時間がありすぎるとジェフが船会社にArts Clubメンバー用に送迎バス兼用市内ツアーを用意させてくれたので大助かり。チャイナタウンには仏教のお寺、マレー人街にはモスク。自転車の横に座席を付けたトライショーでインド人街を巡り、観光船で川を橋をくぐりながらの川下。日曜日とあってシンガポールを象徴するマーライオンの写真を撮るデッキは人、人、人。国立美術館見学を最後に、ちょうどチェックインの時間にシャングリラホテルに到着。立っているとわずかだけど建物が揺れているような感じがして何ともおかしな気分。ランチの代わりに軽食でもとオーチャードロードに出たら、うわ、もうクリスマスの真っ最中と言う感じ。

仲良しになったウィルマとマイクの夫婦と連れ立ってクリスマス飾りに明かりが点ったオーチャードを散策して、遅いランチのせいで夕ご飯がいらない2人と別れてレストラン探し。土曜日なのでレストランはどこも一杯で、週末の東京でのようにレストラン難民になるのかと思ったけど、昔泊まったヒルトンの隣にあるモールの地下の奥の奥で見つけたのがYOSHIという隠れ家みたいな和食レストラン。コの字型のカウンターの角に座って、まぐろコースを頼んだら、次々と出て来る料理のおいしいこと!こんなおいしい和食は日本でもあまり出会えないだろうから、すごく高いけどそれだけの値打ちがある味。おいしいものを食べたらうれしい気分。

ホテルに帰ればいよいよ帰国のための荷造り。スーツケースを持って歩くのは部屋からロビーまで、空港ではカウンターで預けるまで、後はバンクーバー空港で受け取るまでなので、機内に持ち込むものだけを詰め替えて、朝しまうもののスペースを残しておしまい。ほんとに至れり尽くせりだった旅も終わりがすぐそこまで。この2週間は初めての体験ばかりで、おまけに見るもの聞くものが珍しくて、新しい世界に目を開かれたようで、何だか夢のように過ぎた気がする。いやぁ、ほんっとに楽しかった!

☆☆☆☆☆

12月2日(日曜日)―シンガポール→香港→我が家。晴れ。空港への送迎バスが午後3時なので、朝ご飯の後でまたオーチャードロードへ。高島屋のショッピングセンターがあって、4階に何と紀伊国屋書店。ちょうど開店時間だったので、さっそくエスカレーターを上がって行ったら、うはぁ、大きい!新宿の店がワンフロアに細々とあるだけになったのとはえらい違い。日本語、中国語、英語とセクションが分かれていて、ホテルに戻る時間までずっと英語本の売り場で過ごしてしまった。手持ちのシンガポールドルが100ドルほど残っていたので、カレシはなぜかタガログ語とマレー語の入門書、ワタシは簡単なアジア料理の小さなレシピ本数冊。チェックアウトしてから、荷物を預けて、地下のバフェでランチをして、後は外が暑すぎるのでぶらぶら。プールサイドの人がいなくなったと思ったら、またモンスーンのどしゃ降り。いきなりどばぁ~っと降って来て、雨粒が写真に撮れてしまうような勢い。

雨上がり。空港へは4人乗りのバンで、イギリスへ帰る夫婦と同乗。空港ではキャセイ航空のカウンターでスーツケースを預けて、香港乗り換えでバンクーバーまでの搭乗券をもらって、出国検査。自動ゲートでパスポートと親指の指紋をスキャンするところでカレシが引っかかってしまった。指先の皮膚炎で親指の半分がぺろんと剥けて指紋がない!審査官がいるカウンターで両手の親指の指紋を取り直してやっとオッケー。キャセイのラウンジでビールを飲んで、時間を見計らって搭乗口へ。さよなら、シンガポール。いつかまた来るからね。

香港までは約4時間のフライト。エアカナダと比べると、ビジネスクラスの座席は中央2列はプライバシーがないし、シートや照明のコントロールはえらくやぼったい。夕食はどこの航空会社の機内食でも鶏肉はまずアウトだし、ビーフも今いちのことが多いので、2人ともラクサにしたら割とおいしかった。シンガポールからの離陸が少々荒っぽいと思ったけど、香港ではドッタンと着陸。香港の空港はこんな小さなところによくもこんなばかでかい空港を作ったもんだと思うくらいで、乗り換え便の搭乗ゲートを見つけるのに歩け、歩けで、ラウンジに行くのにまた歩け、歩け。深夜のラウンジは静かでしばらくは良かったのが、広東語のおばちゃん4人が後ろの席に来てにぎやかにおしゃべりを始めたので、頃合だしと搭乗ゲートに行ったらいつの間にか変更になっていて、アナウンスが流れる中をまた歩いて、歩いて、歩いて、やっと50番ゲートへ。

離陸は30分遅れの12月3日午前1時半。ビジネスクラスはコントロールのボタンが新しいだけで、やぼったいのは同じ。ビジネスのおひとり様が仕事をしようと思ってもテーブルが小さすぎてラップトップを使えないし、中央の2席は間に隔壁がないと来ている。出発して間もなく「夕食」。午前3時近いんだからまず「朝食」でしょと思うけどね。その夕食もエアカナダのメインは3種類のところキャセイは2種類で、魚にしたもののこれも今いちで、中華風の魚とご飯をちょっとだけ。(カレシがメインの代わりに選んだ「軽食」のレンズマメのスープとサラダは何これ?というものだったけど、何とか食べられたそうな。)後はそのままシートをフラットにして寝てしまったけど、おなかが空いて目が覚めてばかり。やっと「朝食」を食べたのはバンクーバー時間午後7時(到着予定は8時55分)。カレシは「いらない」。ワタシはポーク入りコンジーを選んだけど、これはけっこうおいしかったので、終わり良ければすべて良し・・・かな(カレシ曰く「キャセイ航空は2度と乗らん」)。

バンクーバー到着は日付が戻って12月2日午後9時。シンガポールを離れてから乗り継ぎを含めて19時間。気温は3度。機内にTシャツとジャケットを持ち込んであったので、着陸前に冬じたくに着替え。入国管理が自動化されたおかげですいすいと出て、預けた荷物も無事に着いて、さっとタクシーに乗って、我が家に到着したのは午後10時。ほんっとによく遊んだなあ・・・。