リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から(その2)~ブルネイはきんきらきん

2018年11月27日 | 日々の風の吹くまま
11月27日(火曜日)―ブルネイ。晴れ。午前8時ブルネイのムアラ港に入港。世界で3番目に大きい島であるボルネオ島のマレーシア側の中にぽっちんとあるサルタンの国っていうとおとぎ話みたいだけど、長い、長ぁい歴史はかなり波乱万丈。島の名前はこのブルネイが訛ったものだそうで、かって遠くは現在のフィリピンからインドネシアまでを支配していたとか。ムアラからブルネイの首都までバスで約40分ということで、ガイドさんが国家体制や社会制度、社会習慣などをかなり細かく説明してくれた。ブルネイは厳格なイスラム教の国として知られているけど、中国人と現地部族との混血というガイドさんはキリスト教徒で、イスラム法(シャリア)の対象になるのはムスリムだけなんだとか。

それにしても石油マネーの国らしく、どこを見てもキンキラキンのキンキラキンで、しかも、どれもこれもスルタンの何とか記念。国民は所得税がなく、医療費、教育費が無料で、必要なら無料で住宅をあてがわれるブルネイは、いたって平和で暮らしやすい国だという話、何かこんなに何もかも面倒を見てもらったら、何か酔生夢死的な感じで、誰も反抗する気にもならないだろうな。スルタンにとってはうなるほど(自分の自由になる)お金があるんだから、アラーの神が喜ぶことにじゃんじゃん使えば超特急で楽園に行けるってことのようで、ガイドさんが「ポイントを稼ぐようなものです」と言ってたけど、現実的には安泰をお金で買っているような感じ。でも、これでもかってくらいにキンキラキンぶりを見せられると、顕示欲と誇示欲と成金趣味と(アラーへの)おべっか使いを大鍋でかき混ぜたようにも見えて、何となくこっけいな感じもするというのが正直な感想。
   

王宮の門前まで行った後で立ち寄った川岸の公園(「ワニに注意」の標識があった!)を離れる頃に降り出した雨が(歴代のサルタンの数を象徴する)29の金のドームがあるモスクへ行く途中で突然すごい土砂降りになってびっくり。なるほど、これが熱帯モンスーンってやつか。歩いていて遭遇したら肌までずぶ濡れになるのに1分とかからないような降りよう。(ガイドさんによると2、3時間降るときもあれば、突然ピタッと止むこともあるとか。)でも、市内の別の(これまたキンキラキンの)モスクに着いた頃には青空が広がって、今度は暑さに加えて猛烈な湿気。湿度200%じゃすまないかも。
   
   

ツアー最後のロイヤルレガリア博物館は現サルタンの即位を記念したものだそうで、入り口で靴を脱いで中に入ると、即位式典で使われた乗り物やお供の装具などがあって、撮影禁止(カメラやバッグを預かられる)になっている展示物はサルタンの生い立ちで始まって、玉座や三種の神器みたいな剣などが展示されていて、世界各国からの贈り物もずらり。よくまあこれだけあけっぴろげにキンキラキンにできるもんだと感心するけど、世界には富は誇示すべしという文化もあるからね。でも、あんまりすごくて、おなかが空いちゃった・・・。