リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から(その2)~マニラは雨がちだった

2018年11月21日 | 日々の風の吹くまま
11月21日(水曜日)―マニラ。曇り時々小雨。きのう1日船を揺らし続けた風が収まって、夜通しかすかに揺れを感じる程度の穏やかな航海。6時過ぎに目を覚まして、カーテンの間から白み始めた外を見たら、遠くに船影。ベッドの前の鏡の壁に埋め込んであるテレビをつけて、ちょっと粋なBGMと一緒にブリッジから見える映像を流しているチャンネルを見たら、遠くの水平線に陸地の影らしいでこぼこ。寝直しするのも中途半端なので、ささっと着替え。カレシも起き出して来て、おぼろに見えて来たマニラのスカイラインをモニターで見ながら朝ご飯を食べに行くしたく。(海水のしぶきでドアのガラスもベランダの床もてすりも塩気でべとべとなので)スリッパを履いてベランダに出たら、船腹に(たぶん)水先案内人を乗せたボートが横づけ。朝ご飯に出かける頃には2隻のタグボートが来て、おお、いよいよマニラ港に接岸・・・。

きのう晩ご飯(とてもいいイタリアン)を食べたレストランでバフェの朝ご飯を済ませて、船室で今日の(マニラ市内)観光のしたくをしていたら、天井のスピーカーから観光のために下船する人たちに、出発の10分前までに下船してバスのところに集合という案内。私たちの「マニラ旧市街観光」は9時15分なので、ジーンズとTシャツに着替えて、携帯必須のカードキーと上陸許可証を持って20分前に5階デッキに降りて行ったら、埠頭でブラスバンドが演奏中。簡単な(バッグのスキャンを含む)手続きの後、歓迎?の演奏の中をタラップを降りて、指定されたバスに乗り込んで、クルーズ第1回目の観光。

マニラ市は人口170万人、メトロマニラは1200万人超で、マニラ湾の埋立地に沿って「将来は香港やラスベガスの競争相手になる」高層建築やカジノやホテル、ショッピングセンターがどんどん建っている。どこの道路も混雑しているけど、無数のバイク(多くが2人乗り)が車の間を縫って走り回り、ぎっしり客の乗せたカラフルなジープニーが目まぐるしく行き交って、ああ、危なくないのかなあなんてハラハラしてしまった。フィリピンの人たちって何かこう小回りが利くって感じで、香港の人たちの方がのんびりしていたような・・・。みんな一生懸命に働いていることには変わりないけど、このあたりがお国柄の違い。

   

リサール公園はたまたま中国の習主席がマニラを訪問中のために立入禁止になっていて、リサールの記念碑は柵越しにパチリ。次のマニラホテルでは入り口でバッグをスキャン。ホテルでしょ?何で?もしかして習主席様がお泊り?ふぅ~ん。ロビーはクリスマス飾りが金満豪華なんだかやりすぎなだけなのかわからないごてごて。ここのラウンジで飲み物(私たちはビールよりもフレッシュなマンゴージュース)を振る舞われて、エディンバラから来たスコットランド人夫婦とチャールストンから来たアメリカ人夫婦と他愛ないおしゃべり。みんな70前後で、見回すと杖を突いてよろよろ歩いている高齢者もけっこういて、クルーズ船Silver Museは老人クラブに見えちゃったりしてね。次のイントラムロスとフォートサンティアゴでは(わらわらと寄って来る物売りを振り切って)おみやげ屋で観光マグネット2個と貝殻のクリスマス飾り2個を買ってアメリカドルで支払い。

最後に世界遺産に登録されているフィリピンで一番古いというサンアグスティン教会を30分かけてじっくり見学して、バスを待っている間、とにかくたくさんいる物売りを見物。帽子、怪しげな真珠のネックレス、時計、おもちゃと売り物はいろいろ。買う人、いるのかな。安いことはやっすいから、つい買っちゃう人もいるのかな。あの手この手の売り込みは見ているとおもしろいね。

小雨の中を午後1時に帰船。いつの間にか塩だらけだったベランダのドアと床を掃除してあった。軽いランチにするつもりで朝ご飯をしっかり食べて行ったのになぜか腹ペコで、バフェでまたしっかりとランチ。ただし、ワインはなし。船の上では何かにつけてシャンペンやワインを持って来て誘惑するので、健康な食生活を維持するのがけっこう難しい。まあ、執事のアルンがタンカレイのジンとベルモット、オリーブを(ワタシ用のレミも)調達してくれたので、今夜はレストランに行く前に船室でマティニで乾杯と行こうっと。