リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から(その2)~ロンブロン島はジープニーで

2018年11月23日 | 日々の風の吹くまま
11月22日(木曜日)―ロンブロン島(フィリピン)。晴れときどき小雨。波穏やか。ゆうべは10時から毎晩ショーラウンジである「キャバレーショー」を見に行って寝るのが遅かったので、目覚めは6時半。遠くに島影が2つほど見える。ロンブロン島に着くのは正午の予定で、「文化遺産」のツアーは12時45分出発。白い大理石の産地なんだそうで、ツアーの目玉も古い聖堂以外は大理石関連。小さなところで観光バスがないので、マニラのいたるところで見た「ジープニー」で行くらしい。朝ご飯のバフェが開くのは7時半なので、まず大階段を4階デッキまでぐるぐる降りて、そこから10階のプールデッキまでぐるぐる上がって、11階のジョギングトラックを8周。海風は気持がいいけど日差しは暑い。船尾の左舷のコーナーだけがなぜか風が強くて、ワタシは強風だった最初の朝に吹っ飛ばされそうになったくらい。しっかりウォーキングしてエンジンがかかったところで、しっかり朝ご飯・・・。

船は沖合いに投錨して、観光に行く人はグループごとにtenderという船に備わっている補給艇で島へ。私たちは大理石の採掘や加工のようすを見学するので、島に着いたらまず古色蒼然とした教会を見学してからジープニーに乗って大理石の山へ。トラックを改造したようなこのジープニー、すんごいポンコツで、背丈のある男性陣は頭をぶつけないのにひと苦労。もちろんエアコンなしだけど、ま、窓ガラスがないので風通しは完璧。でも、走り出したら走り出したで、ショックアブソーバーって何じゃいなという感じで、舗装はしてあるけどでこぼこの道路をガッタン、ドッタンと飛び跳ねるように走るもので、腰が痛くなっちゃった。

   

ぐるぐると山道を登って最初に着いたのが大理石の採掘現場で、工芸品用か大きなハンマーでーでぶち割ったひと抱えの塊を運び出しを待っている山の上に放り上げていた。次に大理石の工芸品を作っている村?のようなところ。外国人がまとまって来るのはめずらしいようで、人懐っこい笑顔の子供たちがたくさん集まって来た。全体を大理石で作ったまるで王座のような椅子はさすがに圧巻で、みんなで何トンくらいかなとあてずっぽ比べ。次に行ったのはタイルやカウンターのような建築材料を作っている作業場で、工芸品もそうだけど、周りのヤシの木が真っ白になっているくらいに大理石のほこりが舞う中でマスクもせずに切削や研磨をしていて、どうみても健康にいいわけがないな。(私たちはマスクを渡されたけど。)船着き場の横に大理石の破片がたくさん捨てられていて、ガイドが持って行ってもいいと言ったので、小さいのを3、4個拾って来た。

   

ツアーの最後は高台の上に1644年に築かれたサンアンドレス砦。塔からロンブロンの町が一望できる。ツアーは波止場近くのみやげ屋センターで解散。大理石のすり鉢と乳棒がたくさんあるのを見つけたカレシが欲しいというので、(大理石は重いから)荷物の負担にならない一番小さいセットを買って、おまけにマグネットを1個。フィリピンペソの値札を見てアメリカドルで払うので、損をしているのかどうかは知らないけど、ま、やっすぅ~という感じだからいいかな。

   

ちょうど波止場に着いた補給艇に乗り込んで帰船。蒸し暑さでかいた大汗を急いでシャワーで洗い流して、最上階の奥の展望室であるArts Clubのカクテルレセプション。昼前には初めてSilverseaのクルーズ船に乗った客を対象にしたカクテルレセプションがあって、飲まずに話だけ聞いて来た。(乗客521人のうち約半分が「ファーストタイマー」だそうで、けっこうな数が集まっていたけど、クルーズそのものが初めての人は?と聞かれて手を挙げたのは私たちともう1組のカップルだけだった)。Arts Clubのレセプションでは、カレシがシャンペンのトレイを持ったサーバーにマティニを所望したら、けっこう上出来のが出て来た。でも、その後晩ご飯に行った「予約不要」のレストランでワインも飲んだので、2人とも部屋に戻るなり着替えをしてバッタン。まあ、今日はわりと疲れるツアーだったし、少々脱水気味だったし、(ちょっと飲みすぎたかもだし)・・・。