リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

どこから見てもほとんど完璧

2014年12月11日 | 日々の風の吹くまま
木曜日。日本では金曜日だから、夜中以降に仕事が来なければ予告しておいた通り、今年
はこれで仕事納め。というよりは、すでに入っている仕事があるから受注止めというところか
な。どっちにしても、そろそろクリスマスムードになってもいい頃。それにしても、大雨注意報
がやっと解除されたと思ったら、今度は強風警報。夜半過ぎには瞬間最大風速20メートル
くらいと言うから、温室は大丈夫かな。停電しないといいけど・・・。

ゆうべはArts Clubでイベントの企画やコンシエルジュサービスを担当するジジとモーガン
を招待して、カレシと4人で『メリーポピンズ』を観た。去年はひとりだったけど、こういうのは
家族や友だちと一緒に観た方が何倍も楽しいね。前回から1年ちょっとだけど、子役の女の
子(もう高校生)はすごく背が伸びていた。秋から中学生になった男の子はまだ声変わりし
ていなかった。そして今日は午後5時から開演前にサポーター(寄付者より聞こえがいいや)
にいろんな「魔法」の種明かしをしてくれるイベント。ベッドの上に置いた鞄からいろんな物
が出て来て、二つに折れたテーブルが元通りになり、花瓶がきれいに割れ、メリーポピンズ
が飛び、バートが歩いて壁を登って、逆さまに歩いて反対側の壁を歩いて降りて来る。その
仕掛けはいかに?

セットの製作や舞台の設定の責任者が実演しながら「魔法」のからくりを説明した後、参加
者がぞろぞろと舞台へ。セットをよく見るとネジの頭があちこちに見える。工作場から運んで
来て組み立てて、公演が終わったら解体して運び出すから釘は使えないな。裏側を見たら
二階の暖炉のあたりから狭い階段。舞台係の人が「セットの裏は暗いから怖いですよ」。そ
の狭い暗がりで上演中10人以上のクルーが作業をするんだそうな。製作を始めてから開
演の準備が整うまで、フルタイムの大工3人、ペンキ塗り4人を含めて30人近い人たちで
数週間はかかるそうだから、制作費がすごいはずだ。

終わりに芸術総監督のビル・ミラード(演出)に「これから観る子供たちが魔法を楽しめるよ
うに、ここで知ったからくりは誰にも明かしてはいけませんよ」と緘口令を敷かれて、クルー
と入れ替わりに観客を入れる前のロビーに出てワインとスナック。来年もクリスマススペシャ
ルとして上演して欲しいなあ。ワタシ、からくりがわかっていたってまた絶対に観に来るけど。
だってpractically perfect in every way(どこから見てもほとんど完璧)なんだもん。