リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

愛というものにもいろいろあって

2014年12月20日 | 日々の風の吹くまま
今日も雨。明日の「冬至」が公式に冬の始まりだけど、すでに最低気温マイナス8度の寒波
があったし、初雪も降ったのに、今さら冬!と言われてもねえ。でも、冬至の翌日からだん
だん日が長くなるから、高緯度地方では何よりもうれしいだろうな。バンクーバーは北緯49
度15分(アメリカとの国境は49度)で、日本最北端宗谷岬(北緯45度31分)よりずっと北。
トロントは北緯43度42分と札幌(北緯43度4分)と同じくらい。ちなみにカナダの最北端は
北緯83度6分で、冬は何ヵ月も太陽を見られない・・・。

日本を自賛するテレビ番組が花盛りと聞いて、ちょこっとググッてみたら「自画自賛症候群」
なんて言葉が出て来た。なぁるほど。でも日本人が自分の口で日本はすばらしいと言う(こ
れは当然)のと外国人の口を借りて言うのとではちょっと違うな。外国人に「日本はすばらし
い」と礼賛させることで、「外国人が自分の国は劣っている、負けたと認めるくらい日本は優
れた国(民族)なんだ」と暗示をかけているような感じ。ある人が鏡に「世界で一番美しいの
はあなた」と言わせて喜ぶ王妃に譬えていたけど、他と比べる以外に自己を評価する術を
知らないのかもしれない。まあ、閉塞して鬱っぽい日本人が元気になるんだったら、愛国心
も使いよう。

NewsOnJapanが取り上げたあるブログに、文月メイというシンガーソングライターの『ママ』
という、母親に虐待されて死んだ男の子の気持を歌った曲が「公に流すには暴力的過ぎる」
と放送禁止になったという記事があった。歌を聴いてみて、これが暴力的を言うなら日本の
アニメは何なんだと思ったけど、批判を呼んだのは「でもぼくにはたった一人のママ。嫌いに
なったりしないよ」と言うくだりかな。虐待の経験者たちからは「虐待した親を尊敬できない」、
「美化している」と言う意見があったとか。でも、それは大人になって持った感情じゃないの
かな。小さな子供にとってはどんなひどい母親であっても「たった一人のママ」だから、いくら
ひどい目に合わされても後を追うんだと思う。幼い子供は愛に条件をつけることをまだ知ら
ないの。

書こうと思い立ちながらも漠然としすぎていて考えをメモするくらいだった「本」があって、な
ぜか今ふっとその形が見えた。ワタシの中に宿ったのに生まれて来なかった娘にお母さん
として話しかけてみよう、と。逢いたかったけど逢えなかったマヤに・・・。