リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

クリスマスが穏やかに過ぎる幸せ

2013年12月25日 | 日々の風の吹くまま
クリスマス。とっても静か。

小さい頃、父がどこから手に入れて来たのか、本物のクリスマスツリーを飾ってくれた。サン
タや星の形をしたガラスのクリスマス電球が点滅するたびに、チン、チンとかすかな音を立
てていたっけ。サンタクロースはいると思っていた。だって、日曜日に家族揃ってデパートに
行って、あれが欲しい、これが欲しいとおもちゃを指すたびに、母に「見るだけで、触っちゃ
ダメ」と言われていたのが、クリスマスには目を覚ますとそのどれかが枕元に置いてあった
もの。二軒長屋の社宅の石炭ストーブの煙突はどう見たってサンタには細すぎるけど、きっ
と父が外で待っていてプレゼントを受け取ってくれたんだと思っていた。

キリスト教会の幼稚園に行っていたワタシは、クリスマスの生誕劇で聖母マリアに受胎を告
げる大天使ガブリエルの役をもらった。今でも母が取っておいてくれた「恐れるな、マリアよ」
というせりふを書いた紙切れを持っているけど、病弱だったワタシは欠席が多過ぎてクリス
マスを待たずに退園してしまい、晴れの舞台デビュー?は果たせずに終わったのだった。
白いガウンを着て、背中に白い羽をつけて、天使を演じてみたかったなあ。

カレシと2人家族のクリスマスは年を取るにつれてのんびりムード。かってはもう二度と来な
いと思ったこともあったクリスマスが今年も来て、プレゼントの交換はないけど、「あなたとわ
たしへ」と書いた、差出人のないクリスマスカード1枚。冗談を言って笑い転げながら、のん
びりとご馳走を作って、クリスマス音楽を聴きながら差し向かいでご馳走を食べて、2人で
(コマーシャルが多すぎるとぼやきながら)『34番街の奇跡』を見る。少しも古さを感じさせな
い、見終わった後でほのぼのとして、しみじみLife is goodと感じる名作。サンタクロースは
いるのか、いないのか。それはそれぞれの人の「心の持ちよう」、つまり、その人のfaithの
持ちようなんだよ、と語りかけてくれる。

今年も穏やかに過ぎるクリスマス。これから後何度あるのかはわからないけど、幸せ・・・。

何ちゃっておフレンチのクリスマス

2013年12月25日 | 日々の風の吹くまま
クリスマスのご馳走は今年も鳥。カレシが鴨をご所望なので、じゃあ、鴨尽くしで、メインは
鴨の足のコンフィ。けっこうおでぶなので、スロークッカー2個で別々に作るつもりでいたけ
ど、オーブンが間に合ったので、2本一緒に(自分で抽出精製した)鴨の脂に沈めて、タイム、
ローリエ、粒こしょうを包んだサシェを入れて150度の低めのオーブンで3時間ことこと。そ
の間に付け合せと前菜3種の用意。

     
前菜その1(アミューズブーシュ)は手製のフォアグラのパテ入りのチキンレバーパテ。少し
緩くて形がまとまらなかったけど、なかなかいい味。(コニャック入りのも上々のできだった。)

     
前菜その2はフォアグラのフライパン焼き。思いつきで作ったカシスを煮詰めたリダクション
ソースがかなりよく合っていた。

     
前菜その3はスモーク鴨のフレンチ風ぎょうざ。鴨のスモーク少量に、コンフィにする足を整
えたときに切り取った皮から取った肉をリークと一緒にチョッパーで粗挽きして、フライパン
焼き。バーボン入りの粒マスタードをソースにして、カシスリダクションの残りをぽとぽと。カ
レシ、「うまい!」

     
メインコースの鴨のコンフィ。フォークで肉がほぐれるほど柔らかい。付け合せはスモーク鴨
の残りを使ったカスーレと蒸した芽キャベツ。

今日のワインは白ワインの産地サンセールの赤。赤はほとんどが自家消費用だそうで、名
品の多い白とは違って、クセもキャラクターもないまあまあの味。

カレシ特製のサラダはロメインレタスにアンチョビと削ったパルメザンチーズのドレッシング。
シンプルだけどチーズとアンチョビの呼吸が合っておいしい。デザートはシュトレン。ああ、
おなかいっぱい・・・。