5月19日の東京市場で、日経平均株価の終値は3万808円となり、バブル期の1990年8月につけた高値3万799円を超えた。
世界の株価はほぼ横ばいなのに、日本株だけが独歩高になっている。日経平均は直近1カ月間だけで2000円以上も上昇している。その背景には、好調な企業決算や企業の自社株買いの動きが好感されていると言われている。本当だろうか?
確かに、円安で企業収益は改善したが、輸出量が増えている訳ではなく、為替差益で水膨れしているだけだ。度を越した円安で国民生活は困窮しており、日銀も円安をこれ以上は放置できないだろう。また、決算発表も一巡して、自社株買いのサプライズもない。今がピークのように思える。
不思議なのは、外国人の現物買いが増えていることだ。通常は、先物主導で株価を吊り上げるのが奴らの手口で、先物は反対売買による決済を伴うので、あるタイミングで達磨落としのように急落する。現物の場合は反対売買の必要がないので株価は安定する。今回は、いつものような急落はないのだろうか。
釈然としないことばかりだ。
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