徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

申酉騒ぐ

2016年01月08日 | 日記・エッセイ・コラム

「申酉騒ぐ」とは、申年と酉年の相場は荒れるという相場格言である。
格言どおりの年明けになった。
中国PMIの悪化、人民元安、原油安、円高、iPhone減産、中東危機の勃発、北朝鮮の核実験と悪材料のオンパレードだ。
日経平均株価は年初から5日続落、その間の下げ幅は1,300円を超え、昨年1年間の上昇分をほぼ帳消しにしてしまった。
5日続落というのは戦後初の出来事らしい。

一番の元凶は人民元安である。
昨年8月、中国人民銀行は、今後の基準値は前日終値とすると宣言した。
途端に、それまで1ドル=6.2元台で取引されていた人民元は一気に6.4元台まで急落した。
突然の人民元切り下げが引き金になって、世界の株式市場は大荒れになった。
慌てた中国政府は頻繁に元買い・ドル売り介入を行い人民元を下支えした。
人民元のSDR入りを控え、人民元の暴落を避けたかったからだ。

11月30日、人民元のSDR入りが決まると、一転、元安を容認するようになった。
そこから先は、つるべ落としのように急落し、年が明けるとさらに下げが加速した。
元安を主導しているのは香港やロンドンなど中国本土外にある人民元の海外市場だ。
これらの市場では6日に元相場が1ドル=6.7310元まで下落した。



元安を起点に中国経済への不安が再燃している。
元安を食い止めるには大規模な元買い・ドル売り介入を実施するしかない。
しかし、中国政府は元安容認の姿勢を崩していない。
その上、米国の追加利上げも取沙汰されているから、元安に歯止めがかからない。

これだけ下げても、日本株の底値はいまだ見えてこない。

お気に入り名盤! テテ・モントリュー:Tete!

 

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