徒然なるままに 

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宇都宮界隈 長岡百穴古墳

2016年08月19日 | 旅行記

凝灰岩の傾斜面に掘りこまれた横穴群で、現在52基(東群44基、西郡8基)が南を向いて開口している。
この横穴群の作られた時期は不明だが、7世紀初頭の家族墓的な集団墓地と考えられている。
玄門には扉石を嵌込んだとみられる切り込みがあることから、当時はほとんどの横穴に扉石があり、それを空ければ追葬が可能であったと推定される。
横穴墓は広い土地を必要としないことから身分の低い人達の墓と捉えられているが、横穴が露出して原型を留めていないため、埋葬品に基づく考証はできないという。
すべてが推測の域を出ないが、昭和30年に栃木県指定史跡に認定された。
長岡百穴古墳1
大谷寺から車で15分、宇都宮環状道路(国道119号)沿いに専用駐車場がある。
かなりの台数が停められることから、最初は隣の「かつや」の駐車場かと思った。
そう勘違いしたのは、実際にみる横穴群は想像していたよりも随分小さかったからである。
それに、指定史跡だというのに目の前が畑である。
立派な専用駐車場まで作っておきながら、農閑期にならないと全体が一望できないというのはどういうことだろう。
長岡百穴古墳2
左の方から横穴の前に近づくことができる。
間近にみると、穴の奥に観音像が彫られていた。
説明によると、これは室町時代から江戸時代にかけて彫られたものだということである。
この頃には、既に横穴が露出していたようである。
貴重な史跡であるならば、保全はもとより、前の畑を買い取るなどして景観の改善にも努めるべきである。

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