翌朝、伊勢神宮に向かう。那智勝浦駅8時55分発の特急南紀4号に乗車し、松阪駅まで2時間半。そこで近鉄に乗り換え、伊勢市駅までは14分の長旅だった。熊野信仰が最も盛んだった平安時代末期から鎌倉時代初期には、列をなして伊勢から熊野を目指して歩いたというのが信じられない気持ちだ。
伊勢神宮外宮までは伊勢市駅から直線で500mぐらい。雨模様にも拘わらず、かなり混んでいた。正宮を参拝し、別宮に向かう途中で雨が強くなった。傘を差しての参拝は煩わしく、土宮と風宮だけになった。御朱印は、伊勢外宮の御朱印に日付を手書きした簡素なものだった。
外宮前から内宮行のバスに乗車。12時半を過ぎていたので、昼食を先に取ることにして、神宮会館前で降りた。「おかげ横丁」にはここが近い。伊勢うどんの名店「ふくすけ」に行った。
長い行列ができていた。意外に回転が早くて、それほど待つことなく食事にありつけた。注文したのは「かけうどん」600円。ネットでは「不味い」という書き込みも多かったが、そんなことはなく、普通に美味かった。
混雑する「おはらい通り」を抜けて宇治橋の前に出た。ここも混んでいる。正宮に向かう途中に手水舎があるが、五十鈴川で手を洗い清めるのが昔からの参拝方法だという。そのようにしようとしたが、雨のせいか水が濁っていて、少し躊躇した。
正宮の階段の上から係員が大声で注意喚起していた。階段から上は撮影禁止だとか、参拝は並ばなくていいとか、叫んでいる。神聖な雰囲気が台無しだ。内宮の御朱印も外宮と同じだが、手書きの日付は外宮よりも下手だった。
参拝後、おはらい通りの「赤福本店」で赤福でお茶をする予定だったが、長い行列。諦めて、隣の五十鈴茶屋を覗いたら、ここにも赤福と抹茶のセットが用意されていた。少し待っただけでありつけた。
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