徒然なるままに 

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十国峠ケーブルカー

2014年03月18日 | 旅行記

正式名称は、伊豆箱根鉄道十国鋼索線という。
箱根と伊豆を結ぶ十国峠ドライブウェーの途中にあるドライブインの十国登り口駅と、展望台のある十国峠駅を結んでいる。路線距離はわずか300m、運転時間は3分である。山頂からは十国(伊豆・駿河・遠江・甲斐・信濃・武蔵・上総・下総・安房・相模)が展望できる。
お宮号の観光コースに入っていたため、初めて乗る機会に恵まれた。
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予定が遅れ気味だったので、山頂の滞在時間はわずか10分だった。
下り車両の前方に乗ったら、日立のプレートが目に入った。
昭和31年と書いてある。
59年前に作られた車両が今も現役で使われていることに感動してしまった。
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あとで調べてみたら、なかなか面白いことがわかった。
日本最初のケーブルカーは1918年に開業した生駒鋼索鉄道で、大正時代末期から昭和時代初期にかけて全国各地に建設されたらしい。
ところが、第二次世界大戦末期の戦局悪化により、大半が不要不急線に指定され、休止に追い込まれた。戦後、1950年代頃から観光需要が増加すると、休止されていた路線が復活したり、新規に路線が建設されたりした。
十国峠ケーブルカーが作られたのもこの頃である。
しかし、1970年代以降はロープウェイが主流になり、ケーブルカーは建設されなくなったという。
ケーブルカーのある観光地は戦後復興の象徴といえそうだ。

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