徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

さようなら日産

2013年01月14日 | 日記・エッセイ・コラム

昨年の12月、日産自動車は新型シルフィを発表した。
外寸は全長4,615mm、全幅1,760mm、全高1,495mm、ホイールベース2,700mmと肥大し、日本での販売は、中国、タイの後である。名称も中国・タイなどと同様「シルフィ」とする事から、310型以来53年間続いた「ブルーバード」の名前を捨ててしまった。

これが今の日産の姿を象徴している。
経営危機でルノーの傘下に入ってから、日産は、自らの車づくりの歴史を否定し、日本の消費者を軽視し続けてきた。カルロス・ゴーンの手腕によって、会社は予定よりも早く黒字化したが、車が売れたわけではない。コストカットによって黒字化しただけだ。

自販連が毎月発表している新車販売ランキングを見ても、日産車で上位30位にランクインしているのは、ノート、キューブ、セレナの3車種だけだ。
皮肉なことに、売れているのは国内で生産している5ナンバー車、日本仕様車なのである。

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最初に買った車は、ブルーバード910の中古だった。
トラブルも多かったが、とても楽しかった。スポーティなファミリーセダン、これがブルーバードの伝統である。その後、ブルーバードを新車で2台乗り継ぎ、3台目はラフェスタに変えた。
理由は、ブルーバード・シルフィと名乗り、スポーティなファミリーセダンの伝統を継承しなかったからだ。

ゴーンの日産では、次々と伝統あるブランドが消滅し、いまではスカイラインとフェアレディだけになった。こちらも名前だけで、車づくりの伝統を継承していない。
苦しい時代を支えたのは、古くからの日産ファンだ。支持層の日産離れが、売れない車づくりの原因である。ティーダも、ステージアも、プリメーラも、ラフェスタも生産を終了した。
日産車に乗るのも、ラフェスタが最後になりそうだ。

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