読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

青春のうた 第81号 1970年代後期17

2009-08-27 21:54:05 | 読んだ
1.モンテカルロで乾杯/庄野真代 1978年7月

庄野真代の歌は好きな部類に入る。
あのちょっとかすれた声がいい。

この曲は「飛んでイスタンブール」に続く、エキゾチック路線第2弾である。
いずれも作曲は筒美京平で、当時のポップス系のいい曲の殆どがこの筒美京平ではないかと思う。

♪そして24時間 あの都会あとに♪

という出だし。
なにが「そして」なのかはよくわからないのだが、そのよくわからない感が、ものすごくわかりやすい曲にのって歌われる。

国籍不明の詩と、ポップな曲のノリ、そして庄野真代のかすれた声が、いい具合にマッチしている。


2.銃爪(ひきがね)/世良公則&ツイスト 1978年8月

世良公則というかツイストの歌も好きである。
「男くささ」というか、実は詩が女々しいのだが、なんだか強がっている感じ、が好きである。

この歌も「ダメなあんた」といわれオレが、最後に
♪今夜こそ オマエを おとしてみせる♪
と 強がる歌である。

私としては大体同じ時期にでてきた、サザンオールスターズよりも、ツイストのほうが単純で、歌詞もわかりやすくよかった。


3.戦士の休息/町田義人 1978年8月

映画「野生の証明」の主題歌である。
いい歌だなあ、とは思ったが、ちょっと小難しいカンジがして、敬遠していた。

野生の証明は、高倉健と薬師丸ひろ子の主演で「人間の証明」に続く話題作であったが、私としては期待はずれの感が否めない作品であった。

だからなおさら、この曲の印象が薄いのかもしれない。


4.逆光線/Char 1977年12月

Charは、なんというか「鳴り物入り」で登場した。
今考えうる最大の大物、というカンジであった。

でも歌を聞くと「そうかあ」と首をかしげたものである。
Charの外見から来るイメージと歌がアンバランス、そして、歌うことにあまり熱意を持っていない、というカンジがあった。


5.電光石火に銀の靴/泉谷しげる 1977年4月

前の4曲に比べれば「社会的知名度」は劣る歌であるが、私の中ではナカナカ上位にランクされている。

「電光石火に銀の靴」なんて、なんだかよくわからないのであるが、泉谷のうたは良くわからなくても別にかまわない。

曲も、無理やりなドライブ感が、高速で蛇行しているような、それも中古の国産車、というイメージであり、これも悪くないのである。

どうも私はCharやサザンのようなスマートな都会的なサウンドよりも、泉谷とかツイストのような「あかぬけない」というか単純で力強いものに魅かれるようだ。


6.モンキー・マジック/ゴダイゴ 1978年12月

そういう意味では、ゴダイゴの曲などは「洗練された」とか「完成された」とかというカンジであまり好きにはならないハズなのだが・・・

ゴダイゴのメンバーが、あまりカッコ良くなく・・・

そんなところから「親しみ」みたいなのを覚えたのであった。

全編、英語の歌詞、というコトにも驚いた。
「ああ、そういう時代になったんだなあ」
と、ものすごく年老いた気分になったものであった。


* 嘉壽家堂本店で「青春のうた」を更新しました。第1巻から80巻までのレビューです。興味のある方はどうぞご覧ください。

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