読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

<とんち探偵・一休さん>謎解き道中 鯨統一郎 祥伝社文庫

2006-07-25 21:45:00 | 読んだ
鯨統一郎といえば、歴史推理小説「邪馬台国はどこですか?」(面白かった)「新・世界の七不思議」(あまり面白くなかった)を読んで

気になっていた作家である。

本書は、あの「一休さん」が例の新右衛門さんと茜という少女と旅に出る。
旅の目的は「みなしご」である茜の両親を探す、ということである。
その旅の途中で「事件」がおき、一休さんが解決するというパターン。

で、本書の前に「金閣寺に密室(ひそかむろ)」という本があるらしい。今回は書店になかったのでこちらからということになったのだ。
が、「金閣寺」を読んでなくても、面白かった。

さて、この物語は8編からなっていて、京都から武蔵までの旅である。
お約束は、一休さんの「頓智」が入ることである。

この8編はつながっていて、なお独立している。
旅の目的が茜の両親を探すこととなのでその解決もあるが、歴史推理、という面も持っている。
らしい。
というのは、ちょっと気づかなかったもので・・・

新しい形、あるいは、面白い形、の物語である。
金閣寺、のほうも読んでみよう。
コメント
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