読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

嗚呼・・・米原万里さん・・・逝く

2006-05-30 23:00:26 | 日々雑感
昨日、仏事などについて語ったところであるが、今朝、新聞を見ると訃報が目に付いた。

岡田真澄・・・そうか癌だったのね・・・
と、隣に米原万里さんの訃報が・・・
そして、読売新聞文芸欄には東大大学院教授沼野充義氏の追悼記事が載っている。
(沼野氏は米原万里さんの大学院時代の学友)

米原さんの文章に初めて触れたのは読売新聞の日曜版だった。
歯切れのよい文章と小気味のよい論理。

で「不実な美女か貞淑な醜女か」を読み、すぐに大ファンになった。
なんといっても、明快かつ思いっきりのよい文章がよかった。
「ガセネッタ シモネッタ」「魔女の1ダース」「ロシアは今日も荒れ模様」などなど、笑い考えさせられた。

そうこうするうちに「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読み涙し、更に「オリガ・モリオヴナの反語法」でうならされた。

ひそかに米原万里はいい、と思っているうちにテレビに出るようになり、アララと思ったりしていた。

昨年3月に癌が再発したのだそうだ。残念である。
一度会ってみたかった人である。

「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」はNHKBSでドキュメントとして企画されたものらしく、再放送の一部を見ることができた。
もう一度放送をしてもらいたい、と思っているのである。

ともかく残念である。
コメント
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