読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

ブッダ5<悪魔の誘惑> 手塚治虫 潮出版

2006-05-15 23:21:52 | 読んだ
これも希望コミックスのカジュアルワイド。
とうとう5巻まできました。

この本を読み始めて、父が亡くなり、仏事にかかわることとなり、「仏の教え」について考えさせられている。

近年「般若心経」に興味を覚え、心がざわついているときなど、なんとなく書き写していると心が落ち着いてくるので、時々まあ写経というほどのものではないが、書いていたりする。

般若心経の教えは知識としてはわかるのだが、実際としてはどうだろうか?

ブッダを読むと、般若心経で弟子に説いた悟り(つまり「知識と実際の合致」とでもいうもの)を得るには、相当の期間とすさまじい経験があったのだということがわかる。

知識と実際の合致、というのは口にするのはたやすいが、実はできそうもないことだ。
自分が優しく接していれば、相手もやさしく接してくれる。
ということは、ある程度の経験があればわかることだが、誰にでもそう接することができない実際がある。

人が生きるということは、いったいどういうことなんだろうか?
ということを、近年考えさせられている私には、この「ブッダ」を読むと「ああ、今出会えたからこそ、感じるものが多いのだなあ」と、柄にもなく<出会い>などということを思っているのである。

この漫画も毎月10日に発売。来月で最終回である。
コメント
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