草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

園芸品種が親の実生花の交配

2013-04-18 | さくらそうの交配と実生
'玉珊瑚'と'浜千鳥'を交配した実生花の中で、以前アップした少し大きな花が咲いた短柱花を交配親にするために残すことに決めていたのですが、長柱花で似たようなつかみ咲きの花が2株あった中から選んだのがこの画像の花です。(2011B)

もう一株は短柱花(2011A)に近い色だったのに対してこちらは花色は少し薄めですが、どちらも僅かな差ではあったものの、花弁が広くて縁に浅い切れ込みが見えるのと花茎が少しだけ短いようなのでこの個体を選び、交配を始めました。

以前、自然に結実していた種子を蒔いた実生が咲いたときに、同じ実生の花柱形の違う花を交配しても種子が全くできなかった事があったのですが、今回はどうなるでしょうか。


一昨日アップした実生花x'御殿桜'の交配の中で花の大きさが目立っていた花(2012-4A・花径を計ってみたら48mm)も長柱花だったので、'玉珊瑚'x'浜千鳥'の短柱花と交配してみました。


これも'玉珊瑚'x'浜千鳥'の実生で、咲き始めた頃は裏が淡い色だった花ですが、咲き進むと色が濃くなりました。
花型も変わってきて、今年咲いたこの交配の実生の中では最も'玉珊瑚'に似た花型になりました。
と言っても玉咲きではなく、つかみ咲きという感じですが・・・

'玉珊瑚'の花型で違う花色のものがあれば良いのにと考えて交配しましたが、そうした品種は存在しない(と思われる)ことを考えても、'玉珊瑚'ほど整った玉咲きの花型というのはそうそう出てこないものなのかなという気がしています。
とは言え私はまだ始めたばかりなので、今後しばらく続けてみるつもりです。

'玉孔雀'の花色を濃くしたような印象を受ける上の画像の花ですが、花茎が倒れやすいという難点があるので交配親には使わず花が終わったら処分する予定です。

さくらそう(日本桜草)は種子ではなく芽分けで増殖させるので遺伝的に固定されていないからか、花容は交配親からは想像できなかったような花が咲くことがありますが、花茎の倒れやすさや長さ、葉の姿形などの性質は親と似たものが出る確率が高く、その点を改良していくのは難しそうに私の乏しい経験からは思えるので、草姿が良いものを親に選んで交配して、咲いた花の中から目立つものを選び出していく方法が良いのかなとも考えたりしています。
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