瀬谷
所在地・横浜市瀬谷区瀬谷五丁目(県道横浜厚木線・厚木街道)。
経由路線・相鉄バス旭29系統。
今では一系統、それも片方向のみの循環路線が通るだけなので、道路の片側にしかポールが無い停留所となっていますが、運行経路図からは、以前は複数の路線が通っていたらしき様子が見てとれます。
表示部分の配色が緑色で、「相鉄バス」表記部分を「相鉄」に修正した、この近辺の停留所でよく見かけるタイプです。
裏面の系統番号行先表示部分です。
消去するために貼られた紙の左右から、二系統分それぞれ少しだけ文字が見えます。
おそらく右の文字はどちらも「駅」ではないかと思います。
消去されている部分の一つ目の左側の一文字目は、三ツ境駅の「三」と同じに見えなくもないのですが、旭29系統の三ツ境駅の「三」の文字と比べると一画目の線の長さが僅かに短いようにも見えます。
手元にある1993(平成5)年度版の相鉄電車全駅標準時刻表に掲載された相鉄乗合バス路線図によれば、二俣川駅北口~本厚木駅の路線が掲載されており、この停留所を経由していたようなので、二俣川駅の「二」と考えられなくもないような気がします。
二つ目は、「駅」の付く名称の停留所をあれこれ考えてみて、大和駅の「大」かとも思ったのですが、それにしては上下の幅が狭いようです。
あるいは道路の片側にしかポールが設置されていなくて、反対方向の、本厚木駅行きの「本」だった可能性もあるかもしれません。
運行経路図のアップです。
二枚の紙を使って消去されています。
緑色の線を見ると、一つは現在の旭29系統の経路とは、南台入口の先で分岐していたようです。
先に記した二俣川駅北口行きだった場合、先述の路線図では、南台入口の先は、二ツ橋-瀬谷警察署前-三ツ境駅入口-三ツ境駅-希望ヶ丘-蔵屋敷-二俣川営業所前-二俣川駅北口という経路となっているので、この点からも二俣川駅行きの表示だった可能性が高まるように思います。
現在の南台入口停留所は、南台交差点を左折した先の中原街道にあるので、交差点を直進した先の厚木街道側にも停留所があったのか、あるいは交差点の手前にあったかのどちらか、ということでしょうか。
右下の紙で消されている部分は、一番下でほとんど字が消えている「当停留所」の枠の幅からみると、旭29系統の次停留所である橋戸原より手前で分岐していたと考えられます。
あるいは、先に記した道の片側にしかポールが設置されていなかったという仮説が当たっていた場合は、反対方向の本厚木駅方面が表記されていたのかもしれません(そうだとしたら、「当停留所」の枠から下方向に書かれているのが進行方向がわかりやすく自然かなという気もしますが・・・)。