飛行機さつえい奮闘記
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三沢空港の観光案内所にはレンタサイクルがあり、今回はこれを借りて三沢航空科学館に向かいました。
ターミナルから三沢航空科学館は展望デッキから見えるほど直線距離では近いのですが、滑走路を避けるように『コの字』に遠回りしなければいけないので、歩きではかなり辛いのです。これが土日などであればバスが出ているのですが…^^;


三沢空港から三沢航空科学館は自転車で約15分~20分ほど。走りだしてすぐ雨が降りだしてきました。
傘さしながらのーんびり向かいます。


雨に打たれながら約20分で三沢航空科学館に到着。ガラス張りの綺麗な建物です。
三沢航空科学館は2003年8月にオープンした、大空と飛翔をテーマとした航空と科学の博物館です。
屋内には日本エアコミューターのYS-11が現役当時の状態で展示されており、機内も見学できます。また、屋外の三沢市大空ひろばには米軍のF-16や航空自衛隊のF-4を始め、ブルーインパルス塗装のT-2やVIP輸送用に改造されたUP-3Aなどが展示されています。


まずは大空ひろばに展示されている機体を見ていきます。アメリカ軍のF-16戦闘機。
先ほども展望デッキからF-16のテイクオフを見ていました。


ブルーインパルス塗装のT-2。2代目ブルーインパルスとして1982年から1995年まで使用されていました。


VIP輸送用に改造されたUP-3A。ベースはP-3です。この機体は機内も見学できるようです。後ほど入ってみましょう。


ファントム爺さんこと、F-4。ここに展示されている機体はほとんどアメリカ軍や航空自衛隊から借り入れたもののようです。


UP-3Aの機内へ入ってみます。


VIP輸送用に改造された機内。機内は大型のシートが10数人分ありました。右側にはテーブルも設置されており、中で会議もできそうです。


UP-3Aのコックピット!アナログな計器がズラリと並びます。


コックピットは機長席と副操縦席が意外と離れており、機長席側から副操縦士席側のスイッチを押すのは一苦労です。スラストレバーは4発機なので4本…のはずなのですが、機長席側と副操縦席側に4本ずつ、計8本…。
動かしてみて分かりました。操縦桿と同じように左右連動型なのですね。


屋外にはその他にも迷彩塗装のT-2、かつての栄光F-104、陸上自衛隊のヘリコプターなどが展示されています。


今回は横殴りの雨であった為、じっくり見学できませんでしたが、また三沢に来た時はゆっくり見学したいですね。


さて、三沢航空科学館の中を見学します。入場料は一般で510円です。


三沢航空科学館は大きく分けて『科学ゾーン』と『航空ゾーン』に分かれています。
科学ゾーンは5感で科学を学び、さらに飛行の原理やしくみを実際に体験できる体験型ゾーン、航空ゾーンは青森県に関わりのある航空史や実機を展示している航空博物館ゾーンとなります。


体験型ゾーンは科学技術館などをイメージしていただけたら分かりやすいでしょうか。小学生がメインであり、この日も多くの小学生が学びに訪れていました。
私は航空ゾーンでのんびり展示機を見学します。三沢航空科学館の目玉はなんといってもこの日本エアコミューターのYS-11でしょう!これは後ほど詳しく見ていきます。


前の記事にも書きましたが、三沢市は太平洋無着陸横断飛行を成功させた『ミス・ビードル号』の離陸地点です。赤く鮮やかなミス・ビードル号のレプリカが展示されていました。


奈良原式2号飛行機。日本で初めて飛行に成功した国産飛行機です。1911年5月5日に所沢飛行場で初飛行をしました。展示機はそのレプリカです。


さて、日本エアコミューターのYS-11をじっくりみていきましょう。


展示されている機体はYS-11のJA8776。2002年11月まで日本エアコミューターにて運用されていた機体です。退役後は塗装はそのままに、三沢航空科学館にて展示されるようになりました。ちなみにこのJA8776は日本エアコミューターのYS-11では最も早く退役した機体とのことです。


大きな4枚羽プロペラ。ターボプロップエンジンは内部構造が分かるように開けられています。


エアステアを登って機内へ入ります。JACのイメージキャラクター『ルリー』がお出迎えです。


機内は監視カメラが設置されているものの、ほぼ当時のまま。コックピットも見学できます。


キャビンも当時のまま。実はYS-11の実機に入ったのは成田の航空科学博物館の試作1号機に続いて2機目。航空科学博物館のYS-11は痛みが酷く、さらに測定用機材などがあり、旅客機…という感じではないのですが、こちらは純粋な旅客機。こちらのほうが好きです(^^)


座席に座ってみました。フカフカなシート、足元も広く、快適です。窓の外にはターボプロップエンジンと翼。現役時代の空を飛んでいる姿に思いを馳せて、しばらくのんびりしていました。


トイレは流石に使用禁止です^^;


機体後方の脱出用ドア、そしてジャンプシート。


昔のYS-11は喫煙可能であったのでしょうか。各座席には灰皿が設置されていました。


エアステアの操作盤。


後方脱出用ドアより機外に出ました。


屋内展示されているので、退役から10年以上経っても塗装の痛みはほとんどなく、機内もとても綺麗な状態が保たれていました。






最近は各種ストラップになりお馴染みとなった『REMOVE BEFORE FLIGHT』の赤タグ。


日本各地にYS-11は展示されていますが、この三沢航空科学館に展示されているYS-11は唯一の屋内展示。これからも最適なコンディションを保ったまま展示されることでしょう。日本全国にある他のYS-11もめぐってみたいですね。


これはDC-9のコックピット。スクリーンでは飛んでる映像が流れており、航空無線も『Airsystem005』と言っています。


ここからは別途料金が必要、格納庫では映画『山本五十六』で使用された二一型ゼロ戦と、69年前に十和田湖に沈没して平成24年に引き上げられた、旧日本陸軍一式双発高等練習機が展示されています。
かなりの年月が経っても当時の面影や塗装を残しています。


この機体は太平洋戦争中の1943年に、飛行中トラブルを起こし、十和田湖に墜落したもの。同型機は終戦まで1342機が生産され、練習機を始め、物資輸送機、民間輸送機としても活躍していました。



2012年9月5日、水深57mの湖の底から引き上げられました。現存する機体はこの一機のみとのこと。


こちらは映画『山本五十六』に使用された二一型ゼロ戦のレプリカ。


二一型は零式艦上戦闘機の初期型。最近は大ヒット映画『永遠のゼロ』を始め、ゼロ戦への関心が高まっている中、所沢航空博物館では動態保存されているゼロ戦のエンジンを回すイベントを行ったり、最近では2016年1月、『ゼロ戦里帰りプロジェクト』として当時のゼロ戦を飛行できる状態に整備し、芦屋基地-鹿児島空港間を飛行しました。


ゼロ戦の飛行の様子は生中継で見ていましたが、ぜひ自分の目でも、自分のカメラでも収めたいですね。


三沢航空科学館からの帰り道は…大雨でした^^;
お昼ごはんを食べていなかったので、『MISAWAメンチカツバーガー弁当』をいただきます!


三沢市特産の『やまざきポーク』を使用したメンチカツバーガー、二つのバーガーに付け合せが入っています。
ファーストクラスサイズというだけあり、かなりボリューミーでした。三沢空港から飛び立つ飛行機の機内で食べるとさらに雰囲気が増すことでしょうね!


三沢空港から三沢駅まではバスを利用します。13時50分発のバスに乗り、14時16分三沢駅発青い森鉄道に乗ろうと思っていたのですが、接続する飛行機が遅れたことにより、バスの出発も10分遅れ。三沢駅に到着したら無慈悲にも目の前で乗る予定であった電車が出発してしまうという…。
次の電車までは50分待ち。三沢駅を見て回ることにしました。階段には『ミス・ビードル号』の絵柄が。


三沢駅は2010年12月、東北新幹線全線開業に伴い、JR東日本から第三セクターの『青い森鉄道』に移管された駅です。他に十和田観光電鉄線が乗り入れていましたが2012年に廃止されました。


三沢飛行場を使用している航空機。羽田-三沢線は日本エアシステムがA300で乗り入れていたのですね。


次の電車を待っている間、ねぶたの写真が入ったりんごジュースでまったり。この日は青森に着いたらホテルに入るだけの予定でしたが…ねぶたの写真を見ていて思い出しました。青森駅の前にはねぶたミュージアムのようなものがあるのです。

次回は青い森鉄道で青森まで、そしてねぶたミュージアムの『ワ・ラッセ』を見学します。

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