チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

葬儀

2013年01月13日 10時52分30秒 | 日記
最近は婚礼も葬儀も小さくひっそりと知人だけでと言う世の傾向
これに疑問視を感じた昨日の奥沢順の葬儀
「弔辞」や「喪主の挨拶」のなかで
改めて故人の人となりがわかり
「人生はこうやって過ごすことが必要なんだな」
と言うようなことを感じさせる

今はやりの
「自分探しのセミナー」などでは決して語られない深い人生訓がそこにある

その証拠に
若い人事課の参列者が
「人の生き方人格について良い勉強になりました」
と仰っていた

枕辺、通夜、密葬、葬儀
たいへんな儀式だがまた其れを行うことによって
遺族達もだんだん現実を受け入れていく
参列者も矢張り自分の生き方をそこに重ねて話し合う仲間を見つけ
自分の一生を振り返る時間を取れる

みんなが同じ黒い色の衣装を着けていると
自分ばかりが目立とうという行動もない
その中では「素」が見えてくる

故人がその地に根付いてきちんと生きてきたこと
後に残った人たちの決意
日本人が考えた冠婚葬祭
これからもきちんと行う必要を感じた葬儀でもあった

合掌
コメント
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