チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

客層

2012年04月15日 08時09分17秒 | 日記
日本橋三越にここのところ詰めているが
客層が高いとつくづく思う
小耳にはさむ会話
「おじいちゃまがーーおばあちゃまがーー」
はたまた
「叔母様此方を召し上がれ」

ああこういうきれいな日本語が日常に聞くことのできる場所なのだ
と改めて伝統と品格を維持していることを知る
商品の素晴らしいものが多く
なんといってもこの不景気といっている今
客の多いこと!

一時期高級ブランドの洋服やバックにうつつを抜かしていたことがある
それは恐ろしいほどその気にさせる販売員との出会いがあったからだが
その販売員と出会ったのは新宿の伊勢丹

たまたま目についた紗のコートが
「これは日本の羽織からのヒントでデザインされたものですよ」
と着物姿で入った私の心を一気につかんでしまった
着てみなくても大丈夫と思ったのですぐ購入

自慢げに着て歩いていたら友人たちがほしがって
その販売員を名指しで訪ねて行ったが
「あれは東京では一点だけでナカタニ様だけのものになりました」

このひとこと
それからチャコちゃん先生の追っかけが始まり
西武、新宿高島屋、そして日本橋高島屋とついていった
ずいぶん投資もしたことになるが
それ以上に高級品を売る時の品格も教わった

日本橋高島屋に落ち着いたとき
「ここのお客様裕福そうねえ」
「ええみなさんもう昔からのお金持ちという感じですね」
お客様のことをあれこれ言う方ではないのだが

建物も落ち着いているし
日本橋の百貨店というのはやはりある種の権威がある

三越は伊勢丹に吸収されているのだが
若さの伊勢丹伝統の三越を経営陣はきちんと使い分けているようだ

それにしても身のこなしの美しい金持ちが
ここ日本橋三越には集まるのだと改めて知る
自分が粗野になった時
ここへきて修正するのもいいものだと思った
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする