チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ウエストのしゅーくりーむ

2012年04月17日 08時23分31秒 | 日記
洋菓子はあまり得意ではないが
ウエストのシュークリームには目がない
もちろんカスタードクリームでないとだめ

一番初めの出会いは
学生時代青山斎場に告別式で行った時だった
女子学生の生態を知りたいという通俗小説家がいて
数人の女学生たちは一週間に一度はその小説家に
おおご馳走になっていた

その方が亡くなり告別式の帰り
その小説家を紹介してくれた挿絵画家に連れられて
青山斎場の真ん前にあるウエストにいった
「ご苦労さんここのシュークリームは美味しいからね」

野球選手の握り拳くらいのシュークリームが出てきた
「ウッおいしい」
私たちは無我夢中で胃に収めそれでも足りない顔をしていたら
「エクレアも美味しいよ」

学生の分際では年中いくことも出来ず
何かと理由を付け大人に連れて行ってもらっていた

あるとき銀座に出たら銀座店もあることが分かり
車でないと不便な青山店より足は銀座に向く
しかしどういうわけか同じなのに青山の方が美味しいと思ってしまう

社会人になって
「取材のインタビュー」というと
わざわざ青山店を指定して待ち合わせしたり
チャコちゃん先生やることが汚い

この店で高倉健さんが静かにコーヒーを飲んでいる姿を見たときは
「ウウンやはりね」
と嬉しかった

チャコちゃん先生はシュークリームの食べ方が上手い
コレは自慢できる
だって年季が入っているもの
上の皮を手で少しずつ取りクリームを掬って口に運ぶ
どっしりと真ん中にあるクリームをスプーンで掬う
最後の生地をフオークでくるりと巻いて口に入れる

昨日は舞台の打ち上げパーテイまで時間があって
日本橋三越の中にあるウエストに行き
シュークリームを注文

一ミリのクリームを残していないお皿を下げに来たウエイトレス
「きれいに召し上がっていただいて」
当然でしょう!

得意顔のチャ子ちゃん先生
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする