チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

コマーシャルには文化があった

2024年10月05日 09時07分02秒 | 日記
久しぶりに広告会社の知人とコマーシャル論議
「この前久しぶりに数時間テレビを見ていたけど今のコマーシャル楽しくないね」
「そうですね、それがいま求められてるんですよ」
「もの売りね」
「はい」
「売れるのね」
「そのようですよ」

若人には新商品
年配には薬、健康食品、健康器具
「頻尿なんて言葉初めて知った」
「笑」

「出ている方たちも素人っぽい人が受けるわけね」
「というより素人そのものですね」
「客間に親近感持たせるわけね」

SNSができる年代は、サクサクと注文して通信販売が今は主流
できない年代は電話だ
あの手この手で「もの」を買わせる手法

「あのコマーシャル見ていると、腰が痛い。階段が苦痛、目がかすむ、耳が聞こえない、ということをあえて認識させているわよね」
「アッ大変だ飲もう、つけようということになるんですよ」

「美しさがないね」
「たしかに」
「工夫がないね」
「その通り」
「単刀直入すぎるね」
「だから売れるんです」

「カステラ一番電話が二番三時のおやつは文明堂」
「わっつわっつわーが三つミツワ石鹸」
「いつものやつだ」
「ニッカウヰスキーですね」

「カウンターに座って、バーテンダーにいつものやつ、というでしょう?そうするとニッカのロックが出てくる(笑)」

コマーシャルソングも味があった
そこから作詞家作曲家、また動画を作ってる人は漫画家へ、それぞれの才能を伸ばしていった、コマーシャル業界は逸材を生んでいた

暫く二人でコマーシャルソング歌って日が暮れた

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