チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

衣の言葉

2012年04月13日 10時45分52秒 | 日記
いまチャコちゃん先生はフエイスブックで
きものから創造された言葉を毎日伝えている
きものって本当に凄い
いかに日本人の生活の中に溶け込んでいたかが分かる

しかしいま
きものが家庭の中になく
着姿の人を見ることも少なくなったので
きもののにまつわる言葉を日常に使うことがなくなった

誰かが法律を作り
きものにまつわる言葉を一切使ってはいけない
と言語統制したら
深い微妙な日本語の言い回しは途切れるに違いない

チャコちゃん先生のフエイスブックを読んでくれる若い方から
「かなをふってほしい」
という連絡をいただいた
そうきものの用語を読める人は少なくなった

わが加奈子さんと10年くらい前国立博物館に行ったとき
彼女は英語の解説を見ていたので
「英語の方が理解できるわけ?」
「ええ日本は漢字が多すぎて難しいです」
「あなた日本人でしょう、これくらいの漢字覚えなさい」
と思わず凄んだが

彼女は最高学歴なのに今の教育は日本語より英語なのだと思い知らされた
彼女の名誉のために言えば今は日本語を大切にしている

その後も姪の娘と絵画を見に行った時も同じように
英語の解説を読んでいた

そういう世代にこそ「きものから生まれた言葉」
を知ってほしい
探せば探すほど日々多くなっていくので
いつまで続けるかと悩んでいる

コメント
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