チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

どこまでも村八分

2012年04月06日 12時43分22秒 | 日記
詳しくはかけないが地方の権力者が
何処までも邪魔をするお話

昔々あるところに家代代の長者が居ました
全部自分に忠実なもの「へいへえ」という人にしか
仕事を与えませんでした
長者に少しでもたてついたらお金を与えないという
権力だけを着ているような長者でした

ある日都から戻ってきた若者が
長者の仕事の分配は公平ではなくおかしい
だから袖の下などで仕事は取りたくない
もっと公平にしようと
声を上げました

しかし賛同者は居ません
しかも長者にたてついたということで
みんなから仲間外れにされてしまい
収入の道も閉ざされました

長者が管轄している仕事は出来ないので
荒らされている桑畑の手入れをして蚕を飼い繭を出荷しようと
つてを頼って話を進め
繭を購入してくれる業者との約束も出来ました

雪が溶けいよいよ手を入れるのはこれから!
と思った矢先
長者が手を回しその桑畑の所有者を懐柔して
その若者に桑畑を貸さないよう圧力を加えました

若者は隣町に桑畑を見つけてその持ち主と契約を交わそうとしましたが
何しろその長者は「県」の有力者
お金をばらまいて議長になり県全体に権勢を敷く勢いです

しかし隣町の桑畑の持ち主には他県に住む息子が居て
その話を聞きつけ
「これからはそう言う時代ではない」
とばかり親子で村八分にあった若者に協力することになりました

その息子は
方々に声をかけ長者の悪政と戦うのではなく
あちらはあちらこちらはこちらできちんと仕事をしていこう
と呼びかけ
賛同者が集まって仲間同士の楽しい仕事が始まりました
「いづれはみんなが養蚕に力を注ぐことになるかもね」
と楽観的

他県から賛同者が集まってきつつあります
「よそ者を入れるな」
という運動もこっていますが
そういうことを怖がらずかえって未来を見つめて
みんなで協力しあって明日のために進もうーーと

若者の両親や兄弟も心を一つにして
蚕に出会う日を心待ちしています
きっとイイ繭が生まれるでしょう


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする