ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子からのアドバイス 前

2012年10月14日 | 世界心理治療学会アドバイス
 ☆ホンネとタテマエについて
 わたし達の心の中には、本能的(たくましく生きるため)な自分と、理性
的な(かしこく生きるため)の、二人の自分が住んでいます。
 本能的な自分は、食欲や性欲、運動や睡眠など生きていくために不可欠な要素
ですが自分の嘘偽りのない正直な気持ちで、怒りや自己主張などで「ホンネ」と
言えるでしょう。
 もう一人の自分は理性的で、賢く生きるための、共感や協調などの他に、物事を
事実に基づいて考えたり、客観的に冷静に捉えたりすることです。
それらのネガティブな面は、忍耐や抑圧や、迎合などの、言わば「タテマエ」
です。この二人は相反する行動や考え方をし、そのため心の中でさまざま葛藤を
起こしますが、その二人(ホンネとタテマエ)を、どのようにコントロールするか
によって、その人の生き方が大きく変わってくるのです。
☆ 暴れ馬と騎手
 心理学では本能的な心の働きを「アバレ馬」にたとえ、理性的な心の働きを
その馬を乗りこなす「騎手」にたとえています。
 「00をやりたい」「00は嫌いだ」という暴れ馬を、おとなしくさせようと
鞭をあて過ぎたり、たずなを締めすぎたりすると馬はすっかり委縮し、その
持てる実力を発揮できません。逆に鞭の当て方や、たずなの引き方が甘いと
馬はますます大暴れになって、どうにも手に負えなくなってしまうのです。
理想的には、騎手が上手に鞭やたずなをコントロールし、人馬一体でスムーズ
に走ることですが、あなたは理性的な感情と、本能的な感情のどちらを優先させて
いるでしょうか?でも実際の日常生活では、うそ偽りのない「ホンネ」を、理性的な
「タテマエ」でいつも抑えつけている人が多いのです。
実はカウンセリング・ルームを訪れる大多数は、理性的な心の働きを、最優先
し、そのためのストレスに悩んでいる方達なのです。
長くなりますので二回にします。

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