ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

感動この素晴らしいもの

2009年03月02日 | お母様方へのアドバイス
  ☆ 名画ライムライトを見て
 この映画の鑑賞会は、NHKテレビ映画解説員の先生が、毎回上映
される映画や、その時代的な背景などを解説してくれるという、大変
贅沢な名画の鑑賞会だ。それはR大卒業の同好会が主催で、参加費が
300円ドリンク付きという、実にリーズブナルだ。
 その日は「おくりびと」が今年アカデミー賞を受賞したが、その映画を
作って有名になった監督が映画の氷河時代の実情や、今回のアカデミー受賞以前
にも「羅生門」など、外国映画部門の優秀賞をとった作品が沢山あること
を知り、日本映画もずっと昔から高く評価されていたのだと、大変良い
勉強になった。雪が降る寒い日にも拘らず、30人近い人が鑑賞していたが
唯会場の温度設定が低くて、寒くて困ったら友人がコートを貸してくれた
ので、とても助かった。でも、後で寒がりの人なのにきっと彼も寒かった
だろうにと気が付き、そのやさしさがとても嬉しかった。
 「ライムライト」とは、電球が普及する前に、舞台照明に用いられた照明
器具のことで、名声の代名詞でもあるそうだ。
 
 この映画は1952年に制作されたそうだが、確か以前見た記憶はあるが
内容は覚えていなかったので、まったく新しい映画を見るような感覚だった。
 「本は二度読め」と言うが、映画も若い頃に見た印象と、今現在の年齢で
見るのとでは多分まったく感じ方が違うのだろう。
 物語は、昔大スターだったカルヴェロ(チャップリン)と、美しく若い
バレーダンサーとの物語だった。かっての名声もなくなり、だんだん老いて
仕事がなくなっていく悲壮感が、わたしにもよく理解できたのは自分が
今の年齢になったからこそかもしれない。
 時折強く心を打たれるシーンが多く、画面の白黒がまったく気にならない
ほどで、時間の流れを全然感じられず、その映画の中にスッカリ感情移入
して時折涙を流した。帰り道に友人と「寒かったけど、やっぱり来て良かったね」
と話し合ったが、感動は心の憂さを洗い流す大きな役目があるので、そのため
ストレス解消をするために最高のものだ。とても寒い日だったが、心の中が一度
ポワーッと暖かくなってから、また一抹の爽やかな風が通り過ぎて行くような……
そんな感動的な素晴らしい名画だった。

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