ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

能里子のワンポイントアドバイス

2009年03月01日 | アドバイス
   ☆プライドが高すぎて
 プライドは生きていく上で欠かせない要素ですが、それが必要以上に
高いと大変生きにくいものです。これは指導例ですが50代ビジネスマン
のYさんはある大手の営業部長でした。真面目で几帳面、完全主義で
すべてを「自分が納得できるまでやるタイプ」でした。
 そのため、残業は無論ですが、やり残して仕事は自宅まで持ち帰り
ほとんど休日がないような状態でした。でもそれも限界となり、その
精神的なストレスのためか、ひどい耳鳴りになりました。
 いろいろと医学的な治療を受けても治らず、カウンセリングルームを訪れ
ました。性格分析の結果は、A型人間(アグレッシブタイプ)で、特徴は
完全癖、攻撃心や敵対心が強く、時間を最優先、気配り、一度にいくつかの
ことを同時進行などで、最もストレスを受けやすいタイプでした。

 A型人間は、別名「急げ急げ病」と言われていて、突然死や過労死が
大変多いのです。Yさんは「プライドを捨てるなら死んだ方がまし」
と言うほどでしたが、そのプライドの高さに、A型タイプがプラスされて
限界となった心の悲鳴が「耳鳴り」となって表れたのでしょう。
 それからいろいろな分析をしながら、「あなたはお仕事と、命とどちらが
大切ですか」などと、くり返しカウンセリングをしました。
 さらに、科学的な心身のセルフコントロ-ル法である自律訓練法をマスター
したことで、Yさんの耳鳴りはだんだん少なくなっていき、それにつれて考え方も
変わり、仕事も以前より大分余裕を持ってできるようになりました。
 心の持ち方を変えるよう努力し、やがて耳鳴りから解放されました。
 ところで、あなたはプライドが高い方ですか?「過ぎたるは及ばざるが如し」
の例えもあるように、プライドもあり過ぎると、ふつうの人に比べると、自分を
良く見せようと格好をつけるため、精神的にも経済的にも負担がかかります。
 他人と比較することなく、自然体で無理なく過ごせると、精神的に随分楽に
なることでしょう。心あたりのある方はご用心。




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