「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」ニーチェの引用『夜と霧』V.E.フランクル

2022-06-30 16:48:45 | 心理学・カウンセリング

 精神科医V.E.フランクルの『夜と霧』、アウシュビッツ等強制収容所での過酷な日々が描かれた書。

 フランクルは、ニーチェの言を引用している。

 「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」

 すなわち、

 「まさに、自分が「なぜ」存在するかを知っているので、ほとんどあらゆる「どのように」にも耐えられるのだ」と述べる。

 「なぜ」は、ひとそれぞれ。

 いつ、ガス室や焼却炉へと連れていかれるかわからない、この状況がいつ終わるかもわからない、「生きていることにもうなんにも期待がもてない」と自殺をさえ考えてしまう状況下でも、生きることを選べた二人のひとは、

 ●外国で父親の帰りを待つ、目に入れても痛くないほど愛している子どもが待っていた

 ●研究者として、あるテーマの本を数巻上梓したが、まだ完結しておらず、この仕事が自分を待っていた

 なぜwhyがあるから、いかに生きるかのhowが生まれる。『夜と霧』が問う重くて重要なテーマ。

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