オオキツネノカミソリ

　週明けからは旧盆です。土曜日の明日からお盆休みに入る方も多いでしょうね。明日は山の日ですから登山を計画している方や、年に一度の里帰りで郷里に向かう方などで道路も鉄道も混雑することでしょう。台風も行ってしまいまた全国的に暑さが続いており、東京も練馬はまた猛暑日が戻ってきました。立秋の日から少し涼しい日があったせいか、今日は暑さが応えました。これしきでヒーコラ言うのはやはり歳かもしれませんが、異常な夏だから仕方がないと自分を慰めています（情けないね）。

　久しぶりに牧野記念庭園に立ち寄ってみました。これまでは蚊に刺されることもなく、今年は蚊もいないのかと思っていたら、あっという間にあちこちが痒い！まだいたんですねえ。花の少なくなった園内でオオキツネノカミソリが咲いていました。キツネノカミソリはヒガンバナ科の花でちょうどお盆のころに咲く花です。オオキツネはキツネノカミソリよりちょっと花が大きく、花の蕊（しべ）が花弁からはみ出ているのが特徴です。ヒガンバナと同じようにいきなり茎だけ出てきててっぺんに花が咲くのですが、秋の彼岸のころ開花するヒガンバナの真っ赤な花に対してオレンジ色が鮮やかですね。

　花の咲くころは葉はなくなっているのですが、初夏のころに見られる細長い葉の形が剃刀（床屋さんで使う）に似ていることから変わった名が付いたと言われます。花の色もキツネを思わせるかも…ね。