散歩で訪れた石神井松の風文化公園にある石神井公園ふるさと文化館の分室で、収蔵するコレクションを展示した「和のくらし 和のことば」が開かれていたのでのぞいてみました。生活様式の変化にともない、私たちの暮らしから、かつての生活用具が姿を消し、モノが消えるとモノの名前やそれらを使う動作を表す言葉もまた消えていきます。そこで、季節感を大切にしつつ、ささやかなものにも美しさを求めた、昔の日本のくらしと豊かなことばの一端を、所蔵する生活用具を通して見てもらおうとコレクション展を開催しているものです。
平日で時間も早かったので他に人はいませんでしたが、夏から秋へと移り変わる季節のくらしの道具と、そうした風物を描いた俳句、短歌、随筆や小説の一部などが展示されています。入口近くにあった蚊帳(かや)なんてもうすっかり見られなくなりましたね。蓑、笠といった雨具や高下駄、わらじなども懐かしいですが、畳表を張った下駄なんていうのもあったんですね。燭台、竹ヒゴで作った虫籠などから野良着、大泉村消防の半纏といった珍しいものまで、昭和の時代にタイムスリップしたかのようなものがいっぱい。ひときわ目を引いたのは、時代小説家・五味康祐と夫人が愛用した和服です。日常も和服で通したそうで、遺品には四季の着物類が数多く遺されているそうです。夏の衣料は、蝉の翅のように透けて涼やかなもの(写真奥に見えます)です。 夏袴羅(うすもの)にしてひだ正し 高浜虚子
10月23日(日)まで。8月30日から一部展示替えするそうです。月曜日はお休みです。
平日で時間も早かったので他に人はいませんでしたが、夏から秋へと移り変わる季節のくらしの道具と、そうした風物を描いた俳句、短歌、随筆や小説の一部などが展示されています。入口近くにあった蚊帳(かや)なんてもうすっかり見られなくなりましたね。蓑、笠といった雨具や高下駄、わらじなども懐かしいですが、畳表を張った下駄なんていうのもあったんですね。燭台、竹ヒゴで作った虫籠などから野良着、大泉村消防の半纏といった珍しいものまで、昭和の時代にタイムスリップしたかのようなものがいっぱい。ひときわ目を引いたのは、時代小説家・五味康祐と夫人が愛用した和服です。日常も和服で通したそうで、遺品には四季の着物類が数多く遺されているそうです。夏の衣料は、蝉の翅のように透けて涼やかなもの(写真奥に見えます)です。 夏袴羅(うすもの)にしてひだ正し 高浜虚子
10月23日(日)まで。8月30日から一部展示替えするそうです。月曜日はお休みです。