波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

     思いつくままに    「心の旅路」

2018-04-06 10:33:13 | Weblog
歴史的には人間の心を様々に表したものがある。有名な本としては「ジキルとハイド」であろうか。ジキルは薬を飲むことによってハイドになり、人間の邪悪な心を実行してあらわしている。また、聖書には有名な「放蕩息子」の物語がある。
何の不自由もない家に生まれながら、ある日父に「私に与えられる財産を今全部ください」と願い、それをもって都会へ出ていき、それを全部使い果たし、行くところもなく農家で働いたが、長続きせず、最後には父のもとへ帰った。父はその息子を叱って追い出すかと思いきや(長男の兄はそう考えていた。)涙を流して帰ってきた息子を抱きしめ、慰めたという。
この二つの話に代表されるように、人間の心には「善」と「悪」の二つが潜んでいる。それは消すことのできないものであり、生涯
その善悪とともに生きていくことになる。このことが人それぞれの人生を大きく左右し、変えていくことになる。
しかしここで存在する善悪はそれぞれの人によって異なることであろう。そしてその在り方も変わってくる。したがってその存在はそれぞれの生き方によってまた、生きている存在の中にある。
自分自身を振りかえって考えてみてもそれは大きな存在である。そしてその善悪の在り方にどれだけ振り回されてきたかを考えざるを得ない。それは行動であれ、言葉であれ、思いであれ、様々な形で表に出てくる。
その一つ一つに自分は責任を持たなければならない。しかし、その度合いはそれぞれ異なり、その影響や結果も変わる。
そんな人生を過ごしてきて自分はどんな生き方をしてきたのだろうかと今更ながら思い返す時が来ている。
それは時に後悔であり、喜びであり、誇りであり、平安でもある。そんな旅路を歩いてきたのだが。そのたびも終わになりつつある。
でき得れば平安と感謝で日々を暮らしていくことを願わずにいられないのである。

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