J-Blueの雑記帳(近場を歩く)

此のBlogを雑記帳代わりにと始めました。最近はハイキング・旅行等の写真を中心に記録性を高めた内容と編集にして居ます。

アイゼン用スノープレートを自作する

2015年02月25日 | 修理・制作(工作)
タイトルの写真は取り付け完成した左右のアイゼン写真です。
このアイゼンは三十数年前程に使用して居た物で、友人の所に行った切りに成っていて最近戻ってきました。メーカーは「HOPE」材質は今となっては不明。(たぶんクロモリ)
古いので前爪が下向きで厳冬期の急斜面を登る事は殆ど無いので、最近のアイゼンの様に前爪が突き出ている必要は無い。私のような登山スタイルにはこの方がかえって使い勝手が良い。
片方の重さを計測したら433g(締め具共)在った。10本爪アイゼンならこんな物だろう。
最近のアイゼンは雪玉付着防止プレートが付いているのが当たり前だが三十数年前はそれが無く雪が結構付着した事を覚えている。

そこで今の市販品の専用品ではそのまんま取り付けは無理。「エキスパートオブジャパン」からアイゼン用スノープレートキットST22と云うのが発売されているが数千円もするので何だか勿体ないので自分で試作する事にした。


上の写真は制作に使用する「材料」と「工具」
色々と検討したが近所のDIY店で手に入る「材料」として「塩化ビニール板」が物理特性も良さそうなので0.5mm厚の物を使用する事にした。
完成後検討したら1mm厚の方が良い可能性が在り検討の余地在り!
材質として更に良いのは「ナフロンシート」要するにテフロンの事(両方とも製品名)ですが、これは少し高価ですが通販で手に入るようです。
止め金具は「アルミ板0.3mm」を使いました、塩ビ板とアルミ板両方で数百円で買えます。
ただ今回特殊工具としてリベッターを使いましたが、かえって3mm程のネジとスプリングワッシャーの組み合わせの方が良いかも知れません。その他に電動ドリル等の工具。
プレートの材質としてはスノープレートキットST22場合は「酢酸ビニル1mm厚」を使用して居るようです。しかし一般に手に入る材質で酢酸ビニルは無理のようです。


写真はアイゼンの雪面側の写真です。



こちらは靴底側です。



まず、アイゼンの前部とかかと部分の型紙を作ります。



次にアルミ板を、この場合幅10mm×50mmの大きさに切断して両端に3.25mmのタップドリルで穴を空けます。その前にバリを取り綺麗にヤスリなどを掛け仕上げます。0.3mm厚なので普通の裁ちバサミで楽に切れますが私は一応金属も切れるハサミを使いました。


型紙と切り出した塩化ビニールです。これも普通のハサミで切りました。



写真は穴を空けたアルミ板の止め金具。片方前部分5枚踵部分3枚計16枚(折り返して使います)この辺りの作業は経験値で判断するしかないようです。


試しにアルミ取り付け金具を付けた所です。



写真は靴底面からプレートを見たところでリベットの向きに注意!



写真は踵部分で雪面側から撮った物です



写真は雪面側から見た前部分でリベットの出っ張りが目立ちます5mmほど突出して居てます。この部分の締め付け面積が小さいので岩などで変形破損する恐れがあり不安が在ります。
又、塩ビも0.5mm厚なので岩場で壊れる可能性も有り、実際に使用してみないと何とも言えません。
ま~壊れても命に関わるような事も無いと思いますので大丈夫と思いますが・・・・・・
かえって、3mmのネジとスプリングワッシャーで締め付けた方が良い感じで作業・時間・手間を考えた場合ネジ止めの方が合理的な感じがします。

作業時間準備も入れて数時間で完成しました。
実際に使用してみて検討しないとこれで良いかどうか解りません、この記事を見てご自分で作る方は自己責任で試してみて下さい。
今シーズンで使う機会が在れば試してみますが・・・・・・冬山はそう簡単には行けそうも無いですね!