日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

文化遺産の日

2005-09-19 06:10:44 | パリ右岸
今日は文化遺産の日。日ごろは市民に閉ざされた
公共機関や美術館が無料で開放される日。
その中には大統領府や外務省、内務省といった
メジャーなものから、政府刊行物印刷所のような
マイナーなものまでカバーされる。歴史的建造物
なのに、普段はオフィスとして使われ、市民には
縁遠い建物を皆で訪問して、その芸術的価値を
みんなで評価しよう、という極めてヨーロッパ的な
イベントなのだ。

ということで僕が友達と訪れたのは
エリゼ宮に近い、イギリス大使邸。
既に中に入るまで長蛇の列。1時間も待たされる。
中に入ると、これはコンピエーニュのナポレオンの城、
かと思うぐらい豪華絢爛な内装の建物。
食堂、舞踏の間など数々の豪華なサロンが
市民に公開されていた。
食堂では、1970年代に実際に行なわれた
大使邸の食事会が再現。食事会のメニューと
招待客の名前がそれぞれの席に記載されている。
その中にはポンピドゥー大統領の名前も見えたっけ。

一歩、公邸の庭に出ると、そこにはすばらしく
刈り取られた気持ちのいい芝生と、こんもりとした林。
これがシャンゼリゼのすぐ近くにあることが
信じられないくらい、喧騒から離れた、美しい
秋の初めの夕暮れが影を落としていた。


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