心の色を探して

自分探しの日々 つまづいたり、奮起したり。
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懐かしい

2014年10月31日 | ほんのすこし
昨日は、病院まで母はタクシーで わたしは歩いていきました。というのも 代車があまりにも新品でしかもスポーツカーみたいなので とても運転するのに気を使うのでだめだということになり、午後の返却まで運転しないことにしたのです。
お前の運動不足も解消されていいじゃないかと言われ それもそうだと。結局 車いすを押して診察を受けた後 玄関でふたりはひとりはタクシーに乗り込み ひとりは主のいない車いすを返却し 歩いて自分の場所へ。久しぶりに歩く道はすっかり冬に向かっていて 道路脇の草木も枯れていました。
その中で赤く色づいていた緑色の中の小さな小さな実。

懐かしかった・・・この実 小学生の頃歩いていた道路脇によくありました。ちょっと取って歩いたりしたことを思いだしました。小学生のとき歩いた道路事情は 車はほとんどといっていいほど歩かなかったので、結構広い歩道を本を開いて歩いても大丈夫なほどでした。道路脇の広い水路は田んぼが広がっていて 男の子たちはその水路を飛び越えるのを競っていました。わたしは臆病者でしたし、運動が大の苦手でしたので よくやるなあといった顔で 横目で見ながら通り過ぎていました。
そんなわたしなので クラスの中では目立つ存在ではなく 静かな感じですみっこにいる人?といったふうに見えていたと思います。かといって友達がいないわけではなく 放課後互いの家を行き来する友人はいました。その友人も本を読むのが好きでしたので ふたりで読んだ本の感想などを話しながら歩いて帰る時間はとても楽しかったことを覚えています。

今は歩いて本を読んだりするなんて ありえない道路事情になってしまいましたが。そんなのんびりしていた昔がとても懐かしいです。あの頃 貧しくはあったけれども、何か満たされたものがたくさんあった気がします。今の世の中から見れば 足りないものだらけの世界でしたが、一日を過ごすのには十分すぎるほどでした。逆に今のわたしはパソコンやらテレビやらに支配?されているようです。小学生のときは テレビはあっても本を読むほうが好きで 母が心配して学校に行ったときに先生に うちの娘は本ばかり読んでテレビを見れっていっても見ない、どうしたもんでしょうか?と聞いたそうです。先生はそう言われて 笑って言ったそうです。
「○○さん、他のお母さんがたはどうすれば本を読むようになりますか?って聞いてくるんですよ。贅沢な悩みですよ それは。本を読むのはとてもいいですよ。語彙や言葉の使い方 世界中のことを知ることができますからね。」
他のお母さん方には
「○○さん、わたしたちこそ どうやったらお宅の娘さんみたくなるのか知りたいですよ。」
と言われる始末で、あのときはびっくりしたよ とときどき 思いだすように何度も教えてくれます。母はきっと内心 鼻が高かったのでしょう(笑)

そんな読書家のわたしでしたが、小学生の時がピークだったようです(笑)
あのときの読書量には全然敵いません。何よりも本!借りてきた本を読みたい!あの続きを読みたい!その思いが頭を占めていました。
今は買っても読まない本もたくさんあります。一日の中で無駄な時間が多すぎるし、読まないでいる本を開くことをしなくては・・・と反省しています。懐かしい赤い実を見つけて 反省する材料に思いを馳せている今朝は どんよりした空ですが、これからはこんな天気が多くなっていくのかなと ふと寂しい気分になりました。