経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

12/3の日経

2013年12月03日 | 今日の日経
 KitaAlpsさん、丁寧な解説のコメントをありがとうございます。グラフの示す意味を、これほど深く読み取っていただけると、コラムニスト冥利に尽きます。そうそう、DW比は1.63なので、系列相関は留保の範囲です。※ この分析を最初に使ったのは10年も前のことで、ちょっと記憶が薄れていたところもありました。ラグや項目を変えたりして100枚くらいグラフを作って適合度を検討したことが懐かしいです。

 意外なのは、輸出の係数(0.61)と同等に、住宅の係数(0.65)が高いことですね。公共の係数(0.31)は、それらの半分です。住宅は消費の動向を敏感に映しているのかもしれません。今のところ、マクロ的には、住宅に駆け込みの盛り上がりは見られませんが、だからといって、反動の落ち込みがないとは言えないでしょう。住宅は、リーマン後、緩やかに増加して、成長を支えてくれていただけに、失うのは痛手です。

 「輸出」と「純輸出」の関係も御指摘のとおりです。古い人間は、輸出増後に原材料のために輸入増になるという常識を持ってますが、理論が勝る人は、「純輸出」を見て、相関がないと即断しがちです。ただし、やはり最近は、「消費増がスマホ輸入を増やす」という感じがあります。金融緩和がされているのに、マンデルフレミング的な漏出があるのは、気になるところです。

※DW比の評価の記述を取り違えていたので訂正します(本文訂正済)。なお、最初の3データを除いて、サンプル数52ですると、DW値は1.70となり、系列相関なしの評価になります。その際の修正R2は0.95です。


(今日の日経)
 物価連動債の発行倍増。車用電池の走行距離3倍コスト6割減2015年量産。変わるか賃金・ノウハウない非正規が課題に、労働分配率は長期低下。回復転換点は昨年・ロイホ社長。企業の自己資本比率が最高。インドの経常赤字が大幅減。工作機械・中小発注が夏に急増、補助金効果も。駆け込み反動はや警戒・車販売。テニュアトラック制度を充実。大機・英国の実感なき回復・甲虫。経済教室・アベノミクス・小峰隆夫。

※この技術はすごいね。※外食に見られるように消費から回復の珍しいパターンだった。これに政策のもたつきがなければね。足元では工作機械に景気回復の芽が。これを政策で摘むのだからね。 
コメント
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