12月の経済指標は弱含みのものが多いものの、10-12月期としてみれば、水準は十分に高く、その結果、10-12月期のGDPは、7-9月期の実質年率22.9%に続き、10%近い高成長になると思われる。もっとも、それでも、コロナ禍による4-6月期の落ち込みを埋めるまでには至らない。今後は、輸出が牽引するモノの経済は伸びる一方、第3波の感染拡大に伴ってサービスの不調は避けられず、業種によって明暗を分ける形となる。
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12月の鉱工業生産は前月比-1.5だったが、10-12月期で見れば、前期比+5.4と伸び、コロナ前の96%程の水準まで回復した。更に、1,2月は+8.9、-0.3と大きく高まる予測になっている。この背景には、輸出の伸びがある。日銀・実質輸出では、10-12月期が前期比+12.6にもなっている。輸出は、コロナ前の水準どころか、2018年1-3月期頃のピーク時並みの高さにあり、貿易統計の1月上旬分も、前年を7.1%上回っている。
財別に見ると、資本財(除く輸送機械)は、10-12月期に前期比+5.4と伸びただけでなく、1,2月の予測は+15.3、-2.0と、鉱工業生産全体の水準を追い抜く形になっており、景気の加速をうかがわせる。低水準でくすぶっていた建設財も、1,2月の予測は+5.3、+0.7と浮上の兆しがある。消費財については、1,2月の予測の平均が+105.3と、ピークであった2019年前半と同じレベルになっている。
他方、商業動態・小売業は、11,12月が前月比-2.2、-0.8と続落して弱含みであり、10-12月期は前期比+0.2にとどまった。ただし、財の物価を勘案すれば、前期比+1.5の99.3くらいになる。これは、概ねコロナ前の昨年1,2月の水準であり、モノの消費については、元へ戻ったと言えるだろう。本コラムでは、10-12月期の消費は、CTIの動向を踏まえて、前期比+2.0の高い伸びを見込んでいる。
雇用については、12月の労働力調査は、完全失業率が2.9%で前月比横ばい、雇用者数が男性で-10万人、女性で-8万人だった。男性は底ばいが続き、女性は回復の中での一服といった状況である。また、12月の新規求人倍率は、2.07倍の前月比+0.05と、また少し回復した。産業別では、建設業(除くパート)に前年同月比でプラスが見られた。製造業(同)でも前年同月比のマイナスが順調に縮んできている。
(図)

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1月の消費者態度指数は、前月比-2.2と2か月連続の低下となって30台を割り、感染第2波の夏場の水準に逆戻りとなった。緊急事態宣言による営業自粛や外出抑制によって、消費が落ち込むのは避けられない。しかし、足下では感染確認数が急速に減少しており、2月末くらいまでの宣言の解除も見えてきた。その間、モノの経済の伸びで成長の下地を整え、その後のステップアップに期待したいものである。
(今日までの日経)
企業業績、強弱一段と 製造業上振れ/運輸は赤字拡大。 都など緊急事態宣言の延長不可避 1都3県、休業要請視野に。東京からの転出40万人 昨年4.7%増。米、財政出動で早期回復 10~12月GDP、2期連続プラス。
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12月の鉱工業生産は前月比-1.5だったが、10-12月期で見れば、前期比+5.4と伸び、コロナ前の96%程の水準まで回復した。更に、1,2月は+8.9、-0.3と大きく高まる予測になっている。この背景には、輸出の伸びがある。日銀・実質輸出では、10-12月期が前期比+12.6にもなっている。輸出は、コロナ前の水準どころか、2018年1-3月期頃のピーク時並みの高さにあり、貿易統計の1月上旬分も、前年を7.1%上回っている。
財別に見ると、資本財(除く輸送機械)は、10-12月期に前期比+5.4と伸びただけでなく、1,2月の予測は+15.3、-2.0と、鉱工業生産全体の水準を追い抜く形になっており、景気の加速をうかがわせる。低水準でくすぶっていた建設財も、1,2月の予測は+5.3、+0.7と浮上の兆しがある。消費財については、1,2月の予測の平均が+105.3と、ピークであった2019年前半と同じレベルになっている。
他方、商業動態・小売業は、11,12月が前月比-2.2、-0.8と続落して弱含みであり、10-12月期は前期比+0.2にとどまった。ただし、財の物価を勘案すれば、前期比+1.5の99.3くらいになる。これは、概ねコロナ前の昨年1,2月の水準であり、モノの消費については、元へ戻ったと言えるだろう。本コラムでは、10-12月期の消費は、CTIの動向を踏まえて、前期比+2.0の高い伸びを見込んでいる。
雇用については、12月の労働力調査は、完全失業率が2.9%で前月比横ばい、雇用者数が男性で-10万人、女性で-8万人だった。男性は底ばいが続き、女性は回復の中での一服といった状況である。また、12月の新規求人倍率は、2.07倍の前月比+0.05と、また少し回復した。産業別では、建設業(除くパート)に前年同月比でプラスが見られた。製造業(同)でも前年同月比のマイナスが順調に縮んできている。
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1月の消費者態度指数は、前月比-2.2と2か月連続の低下となって30台を割り、感染第2波の夏場の水準に逆戻りとなった。緊急事態宣言による営業自粛や外出抑制によって、消費が落ち込むのは避けられない。しかし、足下では感染確認数が急速に減少しており、2月末くらいまでの宣言の解除も見えてきた。その間、モノの経済の伸びで成長の下地を整え、その後のステップアップに期待したいものである。
(今日までの日経)
企業業績、強弱一段と 製造業上振れ/運輸は赤字拡大。 都など緊急事態宣言の延長不可避 1都3県、休業要請視野に。東京からの転出40万人 昨年4.7%増。米、財政出動で早期回復 10~12月GDP、2期連続プラス。













