日銀の臨時会合の開始で、一時、円安に振れたものの、金融緩和の内容が発表された頃には、元へ戻って先週末より円高になる始末。夕刻に経済対策の基本方針が決定されても反応はなかった。金融緩和も経済対策も効果がなかったわけである。結局、円高に歯止めをかけたのは、先週の小沢氏の立候補表明と米国の金融緩和遅れの観測ということになった。
つまり、今の局面というのは、米国の景気減速の懸念が払拭されるか、日本の国内需要の増加でデフレが遠のくかでないと、変わらないということである。我々が米国経済を変えることはできないのだから、補正予算を組んで需要を維持し、デフレの期待を取り払わなければならない。
日経の新実さんは、「小出し対応を続ける余裕が日本にあるのか」とFRBの元幹部の言葉を引いているが、日経の論説も小出し対応を掲げていて、補正予算は眼中になく、政府・日銀とは五十歩百歩である。違いは、「効果が疑問視される」と日経自らが書く、為替介入くらいのものだ。
日経お勧めの対策は法人税の引き下げだが、政府は、企業には既に200兆円の手元資金があるのだから、これを投資せよと言い出して、牽制している。だいたい、日経は、法人減税でこの資金を更に積み増せば、企業が設備投資を始めるとでも思っているのだろうか。
政府は、今回の経済対策で環境関係の立地補助金を用意し、企業に資金を与えれば、どの程度の投資をするものかを試すことにした。つまり、効果があれば、これを広げれば良いし、無ければ、もっと間接的な効果しかない法人減税には意味がないという証拠になる。暗に、「法人減税は効率が悪いから諦めなさい」と言っているのだ。
日経自身だって、今日の「一目均衡」で「需要のある場所で生産するのが原則」と言っているではないか。どうして、補正予算などの需要政策を毛嫌いし、小出しの経済対策を是認し、効果の望めない政策に固執するのか、筆者には理解できない。
資金はあるのに海外にばかり投資する。これに悩んでいたのは、英国のケインズも同じだった。ケインズは、需要のないところに企業は投資しないと悟り、有効需要の大切さに気づく。日経には、昨日のような対策の無意味さを認識し、一日も早く悟ってほしいものだ。
(今日の日経)
インドに環境型製鉄所。民主、無投票決着探る。経済対策基本方針・家電エコポイント延長。日本の小出し対策に不安FRB元幹部・新実傑。社説・この円高対策で一件落着とはいくまい。日銀内ではエコカー期限へ警戒。法務省・特別枠で矯正施設・1割削減未達。需要不足なお25兆円。誤算の日銀追い込まれ。中国大手銀の融資増に市場懸念。三井物産、在宅で入力業務。動画配信サービス強化。円高が招く日本素通り・西條都夫。
つまり、今の局面というのは、米国の景気減速の懸念が払拭されるか、日本の国内需要の増加でデフレが遠のくかでないと、変わらないということである。我々が米国経済を変えることはできないのだから、補正予算を組んで需要を維持し、デフレの期待を取り払わなければならない。
日経の新実さんは、「小出し対応を続ける余裕が日本にあるのか」とFRBの元幹部の言葉を引いているが、日経の論説も小出し対応を掲げていて、補正予算は眼中になく、政府・日銀とは五十歩百歩である。違いは、「効果が疑問視される」と日経自らが書く、為替介入くらいのものだ。
日経お勧めの対策は法人税の引き下げだが、政府は、企業には既に200兆円の手元資金があるのだから、これを投資せよと言い出して、牽制している。だいたい、日経は、法人減税でこの資金を更に積み増せば、企業が設備投資を始めるとでも思っているのだろうか。
政府は、今回の経済対策で環境関係の立地補助金を用意し、企業に資金を与えれば、どの程度の投資をするものかを試すことにした。つまり、効果があれば、これを広げれば良いし、無ければ、もっと間接的な効果しかない法人減税には意味がないという証拠になる。暗に、「法人減税は効率が悪いから諦めなさい」と言っているのだ。
日経自身だって、今日の「一目均衡」で「需要のある場所で生産するのが原則」と言っているではないか。どうして、補正予算などの需要政策を毛嫌いし、小出しの経済対策を是認し、効果の望めない政策に固執するのか、筆者には理解できない。
資金はあるのに海外にばかり投資する。これに悩んでいたのは、英国のケインズも同じだった。ケインズは、需要のないところに企業は投資しないと悟り、有効需要の大切さに気づく。日経には、昨日のような対策の無意味さを認識し、一日も早く悟ってほしいものだ。
(今日の日経)
インドに環境型製鉄所。民主、無投票決着探る。経済対策基本方針・家電エコポイント延長。日本の小出し対策に不安FRB元幹部・新実傑。社説・この円高対策で一件落着とはいくまい。日銀内ではエコカー期限へ警戒。法務省・特別枠で矯正施設・1割削減未達。需要不足なお25兆円。誤算の日銀追い込まれ。中国大手銀の融資増に市場懸念。三井物産、在宅で入力業務。動画配信サービス強化。円高が招く日本素通り・西條都夫。





