このところ、消費が弱まっている。感染拡大の影響はあるにせよ、米国の動きを見るにつけ、「だから仕方がない」で済ませられないように思う。関西圏などで緊急事態が解除され、3/7には全面的な解除もあり得るところまできた。そうして感染が収まってくれば、彼我の違いが明らかになってくることになろう。米国が金利を急騰させずに財政出動で内需拡大に成功するとすれば、それが日本の失敗と裏表になるのは皮肉である。
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金曜に公表された1月の商業動態小売業は、3か月連続の減少で、前月比-0.5の100.2となった。特に、百貨店などの各種商業や衣料身の回り品の低下が大きく、非常事態宣言に伴う不要不急の外出自粛の影響が出ていると思われる。他方、自動車はプラス、機械器具はマイナスでも水準は悪くない。消費は、10月をピークに減退が続いており、この感じだと1-3月期は-0.5程度のマイナスになってしまうだろう。
1月の鉱工業生産は、比較的高めの伸びを見せ、前月比+3.9の97.7だった。この水準は、コロナ禍前に近いものだ。2,3月の生産予測を含む1-3月期は前期比+2.5であり、3期連続の増となりそうだ。特に、資本財(除く輸送機械)は、前期比+4.6の高い伸びになると見られる。これに対して、建設財はマイナス、消費財は若干のプラスにとどまる。輸出の好調さと内需の停滞がうかがわれる内容だ。
建設財の動向に関わる住宅着工は、1月が66,757戸と前月比+2.2%となったものの、前月からの反動増が大きく、10-12月期の水準と比べると、ほぼ横ばいである。持家は上向いているが、貸家の減少傾向が止まらない状況にある。建設投資は、公共が順調に増加しているのに対して、住宅が横ばい、企業が弱く、全体として停滞が続く。国土強靭化による景気対策も減退を押し止める程度である。
(図)

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緊急事態宣言については、首都圏を除き、2/28までで解除されることが決まった。リバウンドを懸念する声もあるが、北海道のように宣言なしで抑えられている例もあるのだから、行動抑制のリスクコミュニケーション次第である。解除後に「会食」を増やさないことが鍵であり、飲食店の営業時間が21時までに「対策」が緩められたからといって、それまでに会食をしてしまおうと勘違いされないようにする必要がある。
言い換えれば、夜間だろうと、既に家庭内でリスクを取っている同居者間や孤食での外食を制限する意味はなく、他方、昼間に二人でお茶するだけでも、マスクを外しつつ会話をすれば、感染してしまう。営業時間を短縮する対策は、自主的に行動を抑制できない人に、物理的に「会食」できなくする手段であって目的ではない。不要不急の外出自粛も、人に会いに出歩くのがリスクでも、電車やバスに乗ったり、買い出ししたりが危いからではなかろう。
感染の多い若者への「対策」も言われるが、若者とてマスクをしない人はまれだ。年齢で言い立てず、行動に焦点を当て、仲間を大事にするあまり「会食」したくなるのを我慢するよう諭すことが大事だ。「対策」に気を取られがちであるが、目的は特定の行動の抑制であることに立ち帰り、効果的な感染防止の戦略を練らなければならない。また、感染防止のために高齢者施設での検査を重点的にするというのであれば、ワクチン接種も入所者を優先するのが戦略として整合的だろう。
………
コロナ禍では、いち早く回復したモノの消費がここに来て弱まっている。むろん、1月は緊急事態宣言の影響もあるが、経済対策の減退もある。米国の様に、大規模な現金給付の対策を打つどころか、巡り合わせとは言え、消費増税で税収を拡大し、消費と住宅を痛めつけ、対策と言えば、GoToは最も苦しい感染拡大時には縮小せざるを得ない。今後、米国で消費が拡大すれば、米国には不本意だろうが、貿易赤字が増し、日本の輸出が伸び、景気が引き上げられることになる。それは、内需不振で物価の上がらないこの国が、またも超低金利の資金供給源になるということでもある。
(今日までの日経)
米、過熱覚悟の経済対策。緊急事態宣言、首都圏除き月末解除決定。日経平均1202円安 世界的な金利上昇に動揺。減る新卒人口、改革迫る。高齢者向けワクチン供給、6月完了。ベトナム、国産ワクチン急ぐ。
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金曜に公表された1月の商業動態小売業は、3か月連続の減少で、前月比-0.5の100.2となった。特に、百貨店などの各種商業や衣料身の回り品の低下が大きく、非常事態宣言に伴う不要不急の外出自粛の影響が出ていると思われる。他方、自動車はプラス、機械器具はマイナスでも水準は悪くない。消費は、10月をピークに減退が続いており、この感じだと1-3月期は-0.5程度のマイナスになってしまうだろう。
1月の鉱工業生産は、比較的高めの伸びを見せ、前月比+3.9の97.7だった。この水準は、コロナ禍前に近いものだ。2,3月の生産予測を含む1-3月期は前期比+2.5であり、3期連続の増となりそうだ。特に、資本財(除く輸送機械)は、前期比+4.6の高い伸びになると見られる。これに対して、建設財はマイナス、消費財は若干のプラスにとどまる。輸出の好調さと内需の停滞がうかがわれる内容だ。
建設財の動向に関わる住宅着工は、1月が66,757戸と前月比+2.2%となったものの、前月からの反動増が大きく、10-12月期の水準と比べると、ほぼ横ばいである。持家は上向いているが、貸家の減少傾向が止まらない状況にある。建設投資は、公共が順調に増加しているのに対して、住宅が横ばい、企業が弱く、全体として停滞が続く。国土強靭化による景気対策も減退を押し止める程度である。
(図)

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緊急事態宣言については、首都圏を除き、2/28までで解除されることが決まった。リバウンドを懸念する声もあるが、北海道のように宣言なしで抑えられている例もあるのだから、行動抑制のリスクコミュニケーション次第である。解除後に「会食」を増やさないことが鍵であり、飲食店の営業時間が21時までに「対策」が緩められたからといって、それまでに会食をしてしまおうと勘違いされないようにする必要がある。
言い換えれば、夜間だろうと、既に家庭内でリスクを取っている同居者間や孤食での外食を制限する意味はなく、他方、昼間に二人でお茶するだけでも、マスクを外しつつ会話をすれば、感染してしまう。営業時間を短縮する対策は、自主的に行動を抑制できない人に、物理的に「会食」できなくする手段であって目的ではない。不要不急の外出自粛も、人に会いに出歩くのがリスクでも、電車やバスに乗ったり、買い出ししたりが危いからではなかろう。
感染の多い若者への「対策」も言われるが、若者とてマスクをしない人はまれだ。年齢で言い立てず、行動に焦点を当て、仲間を大事にするあまり「会食」したくなるのを我慢するよう諭すことが大事だ。「対策」に気を取られがちであるが、目的は特定の行動の抑制であることに立ち帰り、効果的な感染防止の戦略を練らなければならない。また、感染防止のために高齢者施設での検査を重点的にするというのであれば、ワクチン接種も入所者を優先するのが戦略として整合的だろう。
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コロナ禍では、いち早く回復したモノの消費がここに来て弱まっている。むろん、1月は緊急事態宣言の影響もあるが、経済対策の減退もある。米国の様に、大規模な現金給付の対策を打つどころか、巡り合わせとは言え、消費増税で税収を拡大し、消費と住宅を痛めつけ、対策と言えば、GoToは最も苦しい感染拡大時には縮小せざるを得ない。今後、米国で消費が拡大すれば、米国には不本意だろうが、貿易赤字が増し、日本の輸出が伸び、景気が引き上げられることになる。それは、内需不振で物価の上がらないこの国が、またも超低金利の資金供給源になるということでもある。
(今日までの日経)
米、過熱覚悟の経済対策。緊急事態宣言、首都圏除き月末解除決定。日経平均1202円安 世界的な金利上昇に動揺。減る新卒人口、改革迫る。高齢者向けワクチン供給、6月完了。ベトナム、国産ワクチン急ぐ。











