今日の日経は、いま一つだったね。ということで約束どおり、経済の見通しについて書くことにしよう。いや、秋田浩之さんの論説はなかなかで、フンセン首相への働きかけとか、米国の動きとか、事態を良く捉えていたんだけどね。
さて、月末なので、米国のGDP統計が公表になり、7-9月期は2.0%成長ということで、まずまずの内容だった。これでは失業率が下がらないという指摘もあるが、病み上がりの状況で個人消費が2.6%伸びていることを考えれば、多くを望んではいけないだろう。
バブルが弾けたために、民間住宅投資が▲29.1%と、足を引っ張っているのは、致し方ない。住宅がダブついているのだから、通常の金利引き下げによる景気浮揚の効果は切れている。バブル崩壊後の不況は、こういう重荷を背負っての経済運営になるので、我慢強さが必要になる。経済対策の効果がないと切って捨てるようなことは禁物だ。
むしろ、民間設備投資が9.7%と伸びていることを評価したい。大幅に伸びた4-6期の反動もなく、1-3期を上回る伸びを確保できたのだから、十分な成果と言って良いのではないか、筆者なら、これを更に金利引き下げで加速させようとは思わない。従って、何のための金融緩和かが問われることになる。
むろん、ドル安狙いということはあろう。しかし、輸出は5.0%の伸びであり、まずまずの結果である。一層のドル安にして輸入を抑えれば、GDPの数字上は成長が上乗せにはなるが、それで本当の意味で経済が良くなるわけではない。かえって消費を冷やすことにもなりかねない。
まあ、こうしてみると、次のFOMCの金融緩和は限定的という観測が流れるのももっともである。円ドルは一層の緩和を期待して円高に振れているようだが、どうだろうね。日経も副作用を懸念しているが、筆者も同意見である。
次は、日本だ。こちらはGDP速報は遅いので、民間エコノミストの予想になる。7-9期は2.9%の増と、駆け込み需要の発生で高めの予想になっている。次の10-12期はマイナス成長である。8月頃には、消費の反動減での落ち込みは予想されていても、マイナスではなかった。猛暑需要の反動と円高による輸出減が下方修正の主な要因だろう。
言っておくが、これは不運ではない。日本の経済政策は、輸出が好調の時に、財政を退いて内需の充実を怠り、輸出が力尽きたところで失速させてしまうというお得意のパターンを今回もまた演じたということに過ぎない。選挙前に今の5兆円の補正予算を組んでいたら、何のことはなく順調に成長していただろう。デフレが緩んでいれば、円高も和らいでいたはずである。
本コラムが6月から「予言」していたとおり、日本は経済政策を誤ったわけだが、今後については、あえて、予想外の成長を見せると言っておこう。子ども手当やデフレ効果もあって、消費が粘るように思うのだ。住宅投資も上向きである。むろん、これは希望的観測になる。「未来を変えるちょっとしたヒント」(小野良太)によれば、明るいイメージは将来を創るそうである。だから、言ってみたくなったのだ。
(今日の日経)
上場企業経常益リーマンショック前の98%に。尖閣で米3か国会合を提案。均衡みえぬ東アジア・秋田浩之。TPP全9か国と個別合意が必要。円80.37円、米の追加緩和の規模注視。スマートフォンで業績明暗。東アジアサミット、米ロの参加決定。国民とはどうでもよい人・小林省太。経済論壇・脱デフレ金融政策は有効か・福田慎一。
さて、月末なので、米国のGDP統計が公表になり、7-9月期は2.0%成長ということで、まずまずの内容だった。これでは失業率が下がらないという指摘もあるが、病み上がりの状況で個人消費が2.6%伸びていることを考えれば、多くを望んではいけないだろう。
バブルが弾けたために、民間住宅投資が▲29.1%と、足を引っ張っているのは、致し方ない。住宅がダブついているのだから、通常の金利引き下げによる景気浮揚の効果は切れている。バブル崩壊後の不況は、こういう重荷を背負っての経済運営になるので、我慢強さが必要になる。経済対策の効果がないと切って捨てるようなことは禁物だ。
むしろ、民間設備投資が9.7%と伸びていることを評価したい。大幅に伸びた4-6期の反動もなく、1-3期を上回る伸びを確保できたのだから、十分な成果と言って良いのではないか、筆者なら、これを更に金利引き下げで加速させようとは思わない。従って、何のための金融緩和かが問われることになる。
むろん、ドル安狙いということはあろう。しかし、輸出は5.0%の伸びであり、まずまずの結果である。一層のドル安にして輸入を抑えれば、GDPの数字上は成長が上乗せにはなるが、それで本当の意味で経済が良くなるわけではない。かえって消費を冷やすことにもなりかねない。
まあ、こうしてみると、次のFOMCの金融緩和は限定的という観測が流れるのももっともである。円ドルは一層の緩和を期待して円高に振れているようだが、どうだろうね。日経も副作用を懸念しているが、筆者も同意見である。
次は、日本だ。こちらはGDP速報は遅いので、民間エコノミストの予想になる。7-9期は2.9%の増と、駆け込み需要の発生で高めの予想になっている。次の10-12期はマイナス成長である。8月頃には、消費の反動減での落ち込みは予想されていても、マイナスではなかった。猛暑需要の反動と円高による輸出減が下方修正の主な要因だろう。
言っておくが、これは不運ではない。日本の経済政策は、輸出が好調の時に、財政を退いて内需の充実を怠り、輸出が力尽きたところで失速させてしまうというお得意のパターンを今回もまた演じたということに過ぎない。選挙前に今の5兆円の補正予算を組んでいたら、何のことはなく順調に成長していただろう。デフレが緩んでいれば、円高も和らいでいたはずである。
本コラムが6月から「予言」していたとおり、日本は経済政策を誤ったわけだが、今後については、あえて、予想外の成長を見せると言っておこう。子ども手当やデフレ効果もあって、消費が粘るように思うのだ。住宅投資も上向きである。むろん、これは希望的観測になる。「未来を変えるちょっとしたヒント」(小野良太)によれば、明るいイメージは将来を創るそうである。だから、言ってみたくなったのだ。
(今日の日経)
上場企業経常益リーマンショック前の98%に。尖閣で米3か国会合を提案。均衡みえぬ東アジア・秋田浩之。TPP全9か国と個別合意が必要。円80.37円、米の追加緩和の規模注視。スマートフォンで業績明暗。東アジアサミット、米ロの参加決定。国民とはどうでもよい人・小林省太。経済論壇・脱デフレ金融政策は有効か・福田慎一。





