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今を精一杯生きたい

春を背負って

2014年06月14日 20時42分40秒 | インポート

678 今日から公開の木村大作監督作品「春を背負って」を観てきた。今日が初日なので、さぞかし観客が多いだろうと思って、午前中にネット予約したら、席を決める画面を見てびっくり・・・4人しか予約してなかった。

実際行ってみると、50%の入り。ほとんどが年配のお客さんばかり・・・・予約の必要はなかった。

4年前に「劔岳 点の記」という映画があったが、そのときの監督の作品である。「点の記」も実際3000mの山で撮影、今回も立山連峰の標高3000mで撮影したそうだ。

普通、山のシーンはスタジオでセットを作って撮影することが多いそうだが(機材から俳優、スタッフ全員が標高3000mに登るのは至難のわざだから)、そうしないのが木村監督のいいところ、というか変人。

あらすじは山小屋を経営していた主人が遭難。山の経験のない息子亮(松山ケンイチ)が跡を継ぐことに。ここから、2年前から小屋を手伝っている愛(蒼井優)と、父の友達で亮の先生となるゴロさん(豊川悦司)との3人の生活が始まる。

679_2 3人がそこに来るまでのいきさつ・・・・それぞれに違う環境で生まれ育っているが、この山小屋に来て、人の温かさに触れ、小屋から見える雄大な山々に心を打たれ、ここが自分のいる場所だと考える・・

その後、いろいろ事件が起こり、主人公は成長していく。最後はゴロさんが・・・・・・・して、主人公が・・・・・と・・・・となる・・・・あとは観てのお楽しみ。

シーンの8割は山。その半分は冬山。雪の中に足をつっこんで登るシーンを見ていると自分も行きたくなる。とくに雪が融けている尾根を歩いているシーンを見ていると、自分ならそこを走るなあと考えてしまう。

ストーリーはさほど凝っているものではないが、年のせいか話を勝手に想像してしまい、目がずっと潤っていた。山小屋で3人が乾杯しているシーンを見ていると、自分もそこに行って乾杯したいくらいに、その山小屋に行きたくなったし、山小屋の経営がしたくなった。

「春を背負って」というタイトルは、5月の山開きのとき大量の荷物を背負って山小屋に行く人をみて付けたという話。人生の重荷も心の持ちようで春風のようにふっと軽くなることがある。そんな希望と出会いを表現したかったとのこと。

監督の言葉・・・「人の温かさや爽やかさに触れながら、自分の居場所を求めて生きて欲しい」

映画をみたあとは、自分の居場所は山小屋が合っているのかな、老後は山で暮らすかなと・・・一瞬マジに考えました・・・

コメント
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